コバルト文庫<br> 女神の花嫁〈後編〉―流血女神伝

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コバルト文庫
女神の花嫁〈後編〉―流血女神伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086003971
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

傭兵団の留守を狙って襲ってきた賊から村を救うため、みずからの胎児の命と引き換えに強大な女神の力を取り戻したラクリゼ。同じころ傭兵団は、遠く離れた地で部隊の兵力が半減するほど苦しい戦いを強いられ、サルベーンも瀕死の重傷を負ってしまう。それでもなんとか帰還を果たし再会を喜びあうふたりだったが、お互いの気持ちが少しずつすれ違っていくのを、止めることはできなかった…。

著者等紹介

須賀しのぶ[スガシノブ]
1972年11月7日生まれ。上智大学文学部史学科卒業。『惑星童話』で1994年上期コバルト読者大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりもん

23
エドの出生の秘密も明らかになり、小さいカリエとラクリゼが出会ってラクリゼがクナムの息子の役目を思い出したりと濃い話だった。アデルカがなかなか良い男だった。彼の存在がラクリゼを良い方向に成長させたと信じたい。そう考えるとサルベーンの男っぷりはイマイチだった。2012/08/17

baboocon

22
我が子の命と引き換えに戦女神の如き力を取り戻したラクリゼだが、サルベーンとの気持ちは次第にすれ違い離れていく。最後の裏切りといい、サルベーンは本当に複雑で何を考えているのかわからなくなってしまったな・・・。彼の心の闇が晴れることはもうないのか?幼き日のエドやカリエ(カザリナ)も登場し、本編へとつながっていく。本編では完璧超人のように描かれることの多かったラクリゼの傲慢な少年時代から乙女な10代後半、そして女神の力を取り戻してからの時代と様々に揺れ動く心情が描かれていて、本編より面白かった。2012/03/19

ローリー

13
図書館で借りました。前巻ではあれほど仲の良かったラクリゼとサルベーンが、どこで決定的な仲違いをしたのかと言う事がよく分かりました。そして全ての物語の発端ともなったラクリゼとカリエの出会いというのもこの巻でよく分かりました。外伝ぽいので読まずに済まそうとしないで良かったです。しかし、それほどひどい裏切りかなぁ?傷病者たちが殺された理由なんてラクリゼなら分かりそうなものだと思うし、玉砕しようとする城から脱出する事がそんなに悪い事だろうか。カリエを連れてと言う理由があるにせよ、ラクリゼだって脱出してるわけだし。2013/03/29

Haru

12
こんなにもお互いを欲して必要としているのに、それが強ければ強いほど上手くいかなくなる。「ザカリア女神の呪いもまた愛」と言われたサルベーン。女神の祝福が却って足枷になるラクリゼ。お互いに女神あっての自分、しかしその女神が二人の障害になる。ラクリゼを愛するが故に憎まずにいられないサルベーンの苦悩が痛々しい。崇拝する神に拒絶されつづける心が、自分もラクリゼも不幸にしてゆく。彼が救われる日は来るのかな。そして、ちょっぴりですがちびエドが!2012/08/17

ひー坊

11
後半は涙無しに読めなかった。・゜゜(ノД`)外で読まなくて良かった。『愛』について語る一幕がありましたが、なるほどーと感心。苦しいね。戦争なんてホントにやめよう。残酷な仕打ちも、もうやめようよ。手を繋いで仲良く~とは言わないし、嫌い同士でもいいよ。でも殺し合う必要はないよ。殺戮を望むような輩がこの世界から消え去りますように。強く、そう願う。2019/05/14

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