内容説明
脇腹を刺され病院に運びこまれた柾季。彼と同調した一子は刺される瞬間、引き込まれるように意識を失った。そして、ふたりは眠り続ける。―一子が意識を取り戻した時、彼女は不思議な世界にいた。しかし、状況を把握する間もなく一子は襲撃を受ける。そんな彼女を助け、助言を与える謎の少年。その目的もわからぬまま、柾季と合流した一子は、少年の言う『最果ての塔』をめざすが…。
著者等紹介
竹岡葉月［タケオカハズキ］
１９７９年８月１０日生まれ。大正大学文学部卒。大学在学中に『僕らに降る雨』で１９９９年度ノベル大賞佳作受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
9
【再読】最終巻。気がついたら、夢の世界に閉じ込められた一子と柾季。脱出するために、RPGのノリで村を見つけて村人に話を聞いたら、勇者様！？それと平行して、覧はひかると、柾季が関わった事件の関係者探し。柾季も、一人でなんでもやろうとするから、しわ寄せが覧達に行っちゃうんだよ…。りぼんvsジャンプの戦い(笑)は、一子に軍配が上がったけど、この戦い、最近の作品にも現れてません…？2017/10/15
MAMI．
3
★★★☆☆2019/10/20
gayuu_fujina
2
最終巻。あとがきの座談会でも触れているが、結局は一子のりぼん的展開の勝利という事で「少女小説」の面目を保ったけど、この頃から少年向けラノベなネタを使う人としての片鱗というか、フラクタル・チャイルド辺りはまんまそっち系だから、富士見やファミ通へ行ったのは正解だと思う。2010/09/09
こんこん
2
ああ、なんかあとがき座談会にものすごく納得してしまった。それはそれとして、世界に、幸あれ。2010/06/14
シュエパイ
2
眠れぬ夜に、本棚の奥底から。私の中のワガママなお姫様の名にかけて、と思いをつづるシーンが好き、ほっとする。誰よりも何よりも怖い言葉を放つため、一番大事な宣誓の言葉だと思います。ワガママになれないまま生きるのなんて、つまらないしね？2010/02/17
