出版社内容情報
【どんな病気? なぜ起こる、どう治す?】
心不全は心臓がうまく働けなくなる状態のこと。予後はがんよりも悪いとされ、治療せずにいると、どんどん生命を縮めてしまう。生活習慣病があれば「リスクあり」、心臓病があれば「前段階」となり、すでに心不全の入り口にいる人は多く、患者数は今後さらに増えていくと予測されています。
しかし、症状があっても、「年のせい」「たいしたことはない」などと見過ごされるケースや、心不全の兆候があっても、健診ではひっかからないこともあります。
予後を改善するためには、生涯にわたって治療を継続する必要があります。心不全に対する一般向けの書籍は少なく、情報が集めにくいため「なにに気をつければいいのかわからない」と感じる方もいるでしょう。本書では、発症のサインとなる症状からステージごとの治療法、生活習慣の見直し方までを、イラストを使って解説。心不全に対する疑問が解消できます。
【主なポイント】
・心不全とは、心臓がうまく働かなくなる状態のこと
・代表的な症状は、息切れ・むくみ・だるさの3つ
・不整脈や弁膜症など、すべての心臓病が原因
・生活習慣病があるだけで、すでに予備軍
・一度発症したら、再発を防ぐ治療へ
・新たな薬が続々と登場している
・自分に合った病院を選ぶためのポイント
・心不全の予後改善には適度な運動が必要
【本書の内容構成】
第1章 心不全、どうやって気づけるの? ――息切れ・むくみ・だるさをチェック
第2章 なにが怖いの? 原因は? ――心臓がうまく働かなくなっていく
第3章 どんな治療があるの? ――急性心不全の発症や再発を防ぐ
第4章 それでも進んだら、どうしたらいいの? ――入院を経験したら
第5章 心臓に負担をかけないためには? ――心臓をいたわる習慣
内容説明
発症原因から最新治療、再発予防まで徹底解説。心不全を正しく理解し、適切な治療で命を守る!
目次
1 心不全、どうやって気づけるの?―息切れ・むくみ・だるさをチェック(増える心不全―高齢者に多く、突然死の原因となることも;受診の目安―こんな症状があったら、心不全かも ほか)
2 なにが怖いの?原因は?―心臓がうまく働かなくなっていく(心臓のしくみ―心臓はポンプのように動いている;心不全とは1―心臓がうまく働かなくなる状態のこと ほか)
3 どんな治療があるの?―急性心不全の発症や再発を防ぐ(治療の目的―ステージA・Bは発症予防。C・Dは進行を抑える;ケーススタディ―心筋梗塞から数年後。心不全を発症しました ほか)
4 それでも進んだら、どうしたらいいの?―入院を経験したら(心不全との向き合い方―「やりたいこと」「したいこと」は医師に伝える;運動療法の目的―心臓を衰えさせないために体を動かす ほか)
5 心臓に負担をかけないためには?―心臓をいたわる習慣(習慣1―インフルエンザなどの感染予防を徹底的に;習慣2―薬はカレンダーなどを使い、のみ忘れない ほか)
著者等紹介
佐藤直樹[サトウナオキ]
かわぐち心臓呼吸器病院副院長・循環器内科部長、日本心不全学会理事、日本内科学会総合内科専門医・認定内科医、日本循環器学会循環器内科専門医。1987年日本医科大学卒業。専門は、心不全治療、循環器疾患全般。1万人以上の心不全患者を治療。心不全のガイドライン制作にも携わるとともに、NPO法人日本心不全ネットワークの理事長として、毎月webで心不全患者さんとのコミュニケーションの場を提供するなど、心不全の啓発活動に積極的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。