ブルーバックス<br> DNAの98%は謎―生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か

個数:
電子版価格
¥1,012
  • 電書あり

ブルーバックス
DNAの98%は謎―生命の鍵を握る「非コードDNA」とは何か

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月19日 11時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065020340
  • NDC分類 464.27
  • Cコード C0245

出版社内容情報

●サルとヒトで遺伝子はほとんど同じなのに、なぜ見た目はこんなにも違うのだろう?
ヒトゲノム(ヒトの全遺伝情報)のうち、遺伝子部分はわずか2%。残りの98%は「非コードDNA」と呼ばれ、意味のない無駄なものと長らく考えられてきました。意味がない=ゴミということで「ジャンクDNA」とさえ呼ばれていたのです。ところが、じつはこの”ゴミ”こそが生命の不思議に迫る重要な役割を担っていることが近年になって分かってきました。サルとヒトの違いを生み出し、老化と寿命に関わり、進化の原動力ともなる「非コードDNA」の仕組み、そして驚きの発見の数々をエピソード豊富に紹介します。

【著者紹介】小林武彦(こばやし・たけひこ)
1963年生まれ。九州大学大学院修了(理学博士)、基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学分子細胞生物学研究所教授。日本遺伝学会会長。科研費新学術領域研究「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」代表。生命の連続性を支えるゲノムの再生(若返り)機構を解き明かすべく日夜研究に励む。海と演劇をこよなく愛する。著書に『寿命はなぜ決まっているのか──長生き遺伝子のヒミツ』(岩波書店)など。

~~「はじめに」より~~
 あなたの体で無駄な部分はありますか?
 私の場合はお腹についた脂肪くらいで、他の部分はないと困るところばかりです。髪の毛はだいぶ薄くなってきましたが、別にいらないわけではありません。「日除け」としても働いているし、全部なくなると冬はおそらく寒いです。(中略)
 進化の法則によると、「個体」のレベルでは環境に適応できたものは生き残り、そうでないものは絶滅していきます。この法則からすれば、体の中には不要なものなどあるはずがないということになります。(中略)
 ところが、じつはヒトゲノムの98%は「遺伝子」の情報を持たない領域だったのです。いわば「意味のない無駄な情報」といえます。しかし、生物はこんな無駄を許すのでしょうか? じつはこの領域こそが生命を誕生させ、ヒトをヒトたらしめ、進化の原動力として働いた重要な装置であることが分かってきました。本書ではこの謎に満ちた暗黒領域「非コードDNA」に光をあて、最新の情報をもとにその役割について解説します。

内容説明

ヒトゲノム(全遺伝情報)のうち、遺伝子部分はわずか2%。残りの98%は「非コードDNA」と呼ばれ、意味のない無駄なものと長らく考えられてきました。ところが、じつはそれこそが生命の不思議に迫る重要な役割を担っていることが分かってきたのです。サルとヒトの違いを生み出し、老化と寿命に関わり、進化の原動力ともなる「非コードDNA」の仕組み、そして驚きの発見の数々をエピソード豊富に紹介します。

目次

第1章 非コードDNAの発見、そしてゴミ箱へ(地球上で最も重要な情報「遺伝子」の発見;遺伝子の乗り物「染色体」とは何か ほか)
第2章 ゴミからの復権(ゲノムを支える非コードDNA領域;DNAの状態を決めるクロマチン構造 ほか)
第3章 非コードDNAと進化(サルとヒトの違いを作る非コードDNA;進化を加速する働きと抑える働き ほか)
第4章 非コードDNAの未来(小さな遺伝子の謎;偽遺伝子が支える遺伝子発現制御 ほか)

著者等紹介

小林武彦[コバヤシタケヒコ]
1963年生まれ。九州大学大学院修了(理学博士)。基礎生物学研究所、米国ロシュ分子生物学研究所、米国国立衛生研究所、国立遺伝学研究所を経て、東京大学分子細胞生物学研究所教授。日本遺伝学会会長。科研費新学術領域研究「ゲノムを支える非コードDNA領域の機能」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

163
興味深く、面白く読めたが実は解らなかったところも少なくない。とりあえず、今までJUNKとして切り捨てられていた部分も存在する意味はあったということだろう。全体に事例を列挙したような感じになった。この分野は最先端であり、研究者だってよく整理できていない領域だろうし、解りづらいのも当然か。今後の進んだ研究が待たれるところだ。2018/03/22

haruka★

28
ジャンクDNAと呼ばれていた98%の「非コードDNA」は、実はヒトの進化に関わる重要な役割を果たしていた。環境への適応能力の幅を広げ、進化を後押しし、ヒトとサルの違いを生み出したという。とくにY染色体はX染色体に比べて約6%しか遺伝子がなく非コードDNAだらけで、そのためY染色体は他の染色体と比べて進化速度がずっと速いという話が面白かった。ゲノムが1%変化するのに十分な時間である500万年後には、Y染色体はなくなるかもしれないと言われているが、性がなくなるあるいは人類が絶滅している可能性も。2024/01/12

樋口佳之

22
文章の大半が自分にとっては非コードDNAだった(頭の中に意味を再構成しない)けども、ヒトゲノム計画でゲノムが全部読み取れたなどと言う理解は全然出来ないのだな。三毛猫話を凄くわかりやすく読めたのが収穫でした。2018/08/25

中島直人

17
(図書館)DNAの98%を占めるタンパク質を作らない、ジャンクと見られていた非コードDNAが、実は生命の進化、人間の形成に決定的な重要性を持っている。途中、専門的過ぎてついていけない部分ありだが、十分楽しめる内容。生命って凄いと、改めて感じさせてくれる本。2018/12/29

紅花

10
DNAについて、高校時代の知識しか無く、あれから数十年、科学は進歩して、知らない言葉が多く、最初は読むのが大変で、読み返すことがしばしば。その後、あんまり細かいことを気にせずに読み進めことにしたが、それでも大まかなイメージはつかめる。そして、驚きの事実の連続。DNAって堅い不動のイメージだったけど、とても柔軟性があり、ダイナミックで恒に動いている。それが、人の生命に良かったり悪かったり。結果としてとても面白い本だった。2019/06/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12318894
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。