ヤングマガジンＫＣ ＯＲＩＧＩＮ 〈２〉

Ｂｏｉｃｈｉ

講談社（2017/04発売）

• サイズ コミック判／高さ 19cm
• 商品コード 9784063829464
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

敵の襲撃を受け、正体がバレないように同僚の広瀬マイを「殺した」オリジン。左腕を失い、エネルギー切れ寸前の状況で戦いは続く！この世には人間ではないものが隠れている――。西暦2048年、東京。北半球はユーラシア鉄道で接続され、あらゆる犯罪がこの極東の巨大都市へと流れ込んでいた。闇の中で毎夜のように発見される、人間業とは思えない惨殺死体。この世の暗がりの中に、理由なく人を殺す正体不明の存在がいることを、そしてそれを狩る男がいることを、まだ人間たちは知らない。超絶技巧の絵師Boichiが描く、あくまでも美しく、どこまでも残酷な衝撃のＳＦハードボイルド超大作、待望の第２巻ここに登場！

人間を殺す兄弟ロボットを破壊したオリジンは、同僚・広瀬マイを送る途中、別のロボット２体の襲撃を受ける。合理的な判断しかしないはずなのに、「復讐」という非論理的な行動を起こした兄弟ロボットたち。まさか、彼らのリーダーは、「感情」を持つロボットだというのか――？　唯一の武器・刀を隠した左腕は切断された。エネルギー残量はわずかに２分。圧倒的に不利な状況の中で、オリジンは生き残るために戦い続ける！

Anno Radix.0007：負けない
Anno Radix.0008：再起動
Anno Radix.0009：家に帰る道
Anno Radix.0010：互いに違う道
Anno Radix.0011：職場
Anno Radix.0012：近づいてはならないもの
Anno Radix.0013：ありがとう欣太（ゴンタ）
Anno Radix.0014：１．アップグレード　２．アップグレード　３．アップグレード
Anno Radix.0015：金が呼ぶ戦い

Ｂｏｉｃｈｉ［ボウイチ］
Boichi（ボウイチ）：デビュー以来、豪快にして緻密な圧倒的画力と痛快無比なストーリーで人気を集める漫画家。日本のみならずイタリア、フランス、ドイツなど海外でも多くの読者を持つ。主な作品に『Ｂｏｉｃｈｉ作品集　ＨＯＴＥＬ』『ラキア』（以上・講談社）、『サンケンロック』『ユミンにご飯を食べさせたい』『スペースシェフシーザー』『（以上・少年画報社）、『H・E』『wallman』『テラフォーマーズ外伝　アシモフ』（以上・集英社）などがある。2016年より『ヤングマガジン』で『ORIGIN』を連載中。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[トラシショウ。]

深夜の街中での敵対するロボット二体との死闘のひとまずの閉幕から、そこでの損傷とアップグレードを図るオリジンの慣れぬAEE社内での人間関係の苦戦を経て、軍事用ロボットの兵器開発を巡る謀略への導入まで。自身に対する復讐を画策するロボット達のリーダー「乾(ケン)」の、ロボットにあるまじき「復讐」と言う行動原理の中に機械から生じた「意思」や「感情」の萌芽を感じながら、自身の修復と人間関係の構築にも勤しまねばならない。「ちゃんと生きろ」と言う「父」の言葉を胸に生きるオリジンの苦闘は終わらない(以下コメ欄に余談)。

2017/04/10

[S 2]

作画が相変わらずすんごいんだけれども、女性の顔とシルエットだけは全体的に似ていて段々判別がつかなくなってきました…

2018/11/10

[ネロ]

早くも存続の危機に面してハラハラしましたが、オリジンの冷静な判断、凄まじい演算力で難なく（？）回避。敵対するロボットたちも個性があってユーモラス。そして相変わらず資金繰りに四苦八苦するオリジンが可愛いです。めっちゃハーレム状態だし。日々「ちゃんと生きる」ために思考し続ける彼のその在り方は既に人として生きていることになっているのでは？展開はゆっくりですが、ここ最近の中で一番楽しめるSF作品です。

2017/05/24

[サケ太]

凄まじい敵との戦い。日常に馴染むことも戦い。オリジンに休む暇はない。

2018/09/30

[ぽへぽへ]

相変わらず人間社会に溶け込もうと頑張っているオリジン。（自パーツの）修理のお金にいっつも困っているの面白い。さて巻末コメントによると三部作でスケールの大きい物語になるそうですが、大ゴマや展開の遅さも気になるところ。

2017/04/09