講談社文庫<br> 水鏡推理

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講談社文庫
水鏡推理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062932349
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

舞台は霞が関、殺人のない推理劇が開幕。美貌のヒラ公務員が権力者の不正捏造を暴く下克上エンタテインメント!『万能鑑定士Q』『探偵の探偵』に続く、松岡圭祐による新シリーズが講談社文庫にて開幕! 面白くて知恵もつく「殺人のないミステリ」。
 
正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女はエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力が霞が関を震撼させる、美女公務員の下剋上エンタテインメント!

『水鏡推理』で描かれているのは、単なる「正義の味方の名探偵」ではない。そんな問題が起きる背景と仕組みまで鋭く抉り、人を救う科学技術へのピュアな期待を込め、今ここにある苦労や不幸を目に入れずに利権と保身に走る行為を糾弾する。そんな骨太な社会派テーマを、膝を打つ謎解きと丁々発止の駆け引きでくるみ、二転三転する意外な展開で驚かせ、最後にはスカッとするエンターテインメントに仕上げた。おまけにラブコメ要素までちょっぴり入ったりもする。『水鏡推理』は、全方位に楽しめる、なんとも贅沢な一冊なのである。―大矢博子(書評家)

本書では殺人が起きない。しかし数々の詐欺行為が暴かれることなく、数十億数百億という予算が実現不可能な装置や機械に投入されたらどうだ。必然的に余所の予算が縮小・消滅することになる。本書の中で瑞希がいうように、それによって本来なら助けられる命が失われるかもしれない。(中略)
現実は厳しい。だからこそ、水鏡瑞希が必要だ。鋭い推理力と一途な行動力で、自分の信じる正義を貫く。日本という国のために求められる、究極のヒロインがここにいる。―細谷正充(文芸評論家)

豪華装丁の単行本版も同時期刊行です。

松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他

内容説明

正義感を発揮するあまり組織の枠を越え暴走してしまう文科省一般職ヒラ女性職員・水鏡瑞希。役所は彼女を持て余し、研究費不正使用を調査する特別チームに配属する。税金を掠め取ろうとする悪者の研究開発の嘘を見破れるか?抜群のひらめきと推理力を持つ美女公務員の下克上エンタテインメント!

著者等紹介

松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。代表作の『万能鑑定士Q』シリーズと『千里眼』シリーズ(大藪春彦賞候補作)を合わせると累計1000万部を優に超える人気作家。『万能鑑定士Q』シリーズはブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した。『探偵の探偵』シリーズは2015年夏にテレビドラマ化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

237
補助金めあての研究結果捏造を暴く文科省の女性職員が主人公。欠点が多く敵を作りやすい天才肌キャラはドラマ化やシリーズ化し易い設定なのか?時事ネタも盛り込んで面白かったです。2016/02/01

Yunemo

227
何だか蘊蓄の集大成、オンパレードとのまず第一の想い。内容は軽すぎて、でも妙な納得感。公務員の一般職ですか、それも文科省、なかなか設定し難い主人公に仕立て上げたものです。表題「水鏡推理」、鏡は曇るが水鏡は曇らない、水がありのままに物の姿を映すように、対象をよく観察しその真情を見抜き、人の模範となること。この路線で展開される不正に対する正義の貫き、心情的にはガンバレ、でもちょっと、との感覚も。著者の向き合う路線、「人の死なない」方向性が遺憾なく発揮され、それがプラスにもマイナスにも、ただマイナス面へとの想い。2015/11/22

absinthe

219
期待したほどではなかったな。しょぼい手品とその種明かしの連続になってしまった。登場人物の紹介もしなきゃならないが、少し密度が薄い。こういった小ネタ雑学は「万能鑑定…」ではきらりと光っていたが、本来、時間も労力もかかる研究がテーマだと馴染まない。でも評判はいいし、2巻目以降はもっと対象の研究にスポットが当たるらしい。もう少し読んでみよう。2016/07/21

🐾Yoko Omoto🐾

171
官僚からは「一般職ふぜい」と蔑まれる立場ながらも、持ち前の正義感と観察眼、旺盛な好奇心をフルに発揮して不正やペテンを成敗する水鏡瑞希の勧善懲悪ストーリー。松岡作品の各シリーズに通底するお馴染みのエンタメ的展開ではあるが、バッサバッサと悪人たちをやり込めていく過程はやはり読んでいて実に痛快で気持ちがいい。開発が進められている様々な研究をネタに、捏造や詐欺紛いの手法で巨額の助成金をせしめようと跳梁跋扈する輩ども。もしや現実にも…と考えると、新発見や新開発のニュースを真っ直ぐに見れなくなってしまいそうだ。2016/02/18

Aya Murakami

150
乃木坂文庫、平成ベストミステリーズ対象本。 探偵ガリレオみたいに科学的知識と推理力を使って手品みたいな詐欺を解き明かす話でした。面白かったのでこのシリーズは続けようと思います。 そういえば公務員試験に推理問題あったなぁ。暗号問題とか推論問題とかパズルゲーム感覚で楽しかった記憶がよみがえります。2019/07/18

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