講談社学術文庫<br> 第一次世界大戦―忘れられた戦争

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講談社学術文庫
第一次世界大戦―忘れられた戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062919760
  • NDC分類 209.71
  • Cコード C0120

出版社内容情報

1914年8月の砲声は、なぜ世界史を塗り替える大戦争に至ったか。大戦争の本質を人物中心に描き出す。1914年夏、「戦争と革命の世紀」が幕を開けた。交錯する列強各国の野望、暴発するナショナリズム、ボリシェヴィズムの脅威とアメリカの台頭……。ヴィルヘルム2世、 ロイド・ジョージ、 クレマンソー、レーニン、ウィルソンら指導者たちは何を考え、どう行動したのか。日本の進路に何をもたらしたか。「現代世界の起点」たる世界戦争を鮮やかに描く。

はしがき
I 国益といい、自衛という論理
II 「勝利なき平和」における現実
III 古き良きヨーロッパのゆくえ
IV 可能なことと、不可能なことと
あとがき
参考文献
略年表


山上 正太郎[ヤマノウエ ショウタロウ]
著・文・その他

内容説明

一九一四年夏、「戦争と革命の世紀」が幕を開けた。交錯する列強各国の野望、暴発するナショナリズム、ボリシェヴィズムの脅威とアメリカの台頭…。ヴィルヘルム一世、ロイド・ジョージ、クレマンソー、レーニン、ウィルソンら指導者たちは何を考え、どう行動したのか。日本の進路に何をもたらしたか。「現代世界の起点」たる世界戦争を鮮やかに描く。

目次

1 国益といい、自衛という論理(その夏の暗い思い出;ナショナリズムの復讐;落葉の頃も、クリスマスの頃も;いち早き美酒の味わい)
2 「勝利なき平和」における現実(ひそかなる外交の果て;合衆国、参戦に近づく;「双頭の鷲」のための挽歌)
3 古き良きヨーロッパのゆくえ(一〇月への一筋の道;春浅きブレスト=リトフスクにて;皇帝、オランダに去る)
4 可能なことと、不可能なことと(パリやモスクワに集う人びと;またも妥協に閉じる終幕;大いなる挫折によせて;さらに記憶すべき後日談)

著者等紹介

山上正太郎[ヤマノウエショウタロウ]
1919年岡山市生まれ。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。学習院大学助教授を経て、電気通信大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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樋口佳之

58
いまや社会主義者、労働者の国際的連帯は崩れ落ちたのみならず、諸国の社会主義者は政府、軍部が宣伝する敵国の侵略性、文明破壊の非難に共鳴し、自衛戦争という名目に同調し、進んでいわゆる社会愛国主義者となっていった。自己の内なるナショナリズム、自己の外なるナショナリズムの高揚に破れ去った/第二インターを構成した諸国の社会民主主義党、決して取るに足らない勢力でもなかったわけで、この崩落がなければ20世紀は全く違う歩みを残したのかも。ソ連の誕生も無く、二度目の大戦も無く。2021/11/18

姉勤

42
世界各国で頻発するテロと暗殺。100年前に似た空気を感じつつ。1914年。これほどの厄災のトリガーとなるとは誰も思わなかったサラエボのテロ。貧困とルサンチマンの解消を掲げ、「正義」の戦いはロシア、ドイツ、オスマントルコ、オーストリア=ハンガリーなどの古き帝国を滅ぼし、代わりにソ連が生まれ、第二次大戦へ繋がる新たな恨みも生まれた。そしてヨーロッパを餌にして、ドーピングする、日本とアメリカ。交渉や条約、ネゴと裏切りと怨念返しの国際関係を以て読み解く第一次世界大戦。ページの割に濃縮な内容。2016/12/21

かんやん

32
ちょっと古い歴史書で、外交面の記述が中心だけど、実に読ませる。日英同盟に基づいて参戦した日本が、その領土的野心故に連合国から警戒されていた、と(中国侵略と米との対立の端緒)。二月革命時、レーニンはスイス亡命中だったが、露の混乱を狙う独によって、独国内を通って祖国に送り届けられた(封印列車)。ボルシェヴキは革命直後の選挙で敗退し、独裁と弾圧しか権力維持の方法がなかった(12月には秘密警察創設)。ドイツ革命の失敗。言い出しっぺの米が国際連盟に加盟できなかった理由等々、大変勉強になりました。2022/06/05

Shin

26
『夢遊病者たち』がWW1の外交史的な面を微に入り細に入り掘り下げた本だったので、もう少し全体の流れを概観したくて購入。WW1そのものではなく、それを終わらせたボリシェヴィキ・ソビエト革命とウィルソンの国際連盟構想(と失敗)に割かれたページが多くを占めており、戦前にフォーカスした『夢遊病者たち』の良い補完になった。日本人が書いていることもあって、当時の日本がどういう立ち回りを国際社会でしていたかが同時進行形で述べられていて、世界史と日本史の架け橋にもなる。2017/04/02

ふるい

21
面白く読んだ。日本人にとっては忘れられた戦争である第一次世界大戦だが、あらためて大変な時代だったんだなと。連合国同盟国と対立する中それぞれの側でも領土や民族問題で衝突したり、またロシア十月革命の衝撃で対応に追われたりと、現場は大混乱。国民の期待を背負っている政治家一人一人の対応が鍵になるが、当時のある政治家の行動が予期せぬとはいえ、後のヒトラー政権発足への足場を固めていたり…歴史は皮肉だなぁと思わせる場面が多々あり興味深い。2019/01/28

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