講談社現代新書<br> 山本七平の思想―日本教と天皇制の70年

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講談社現代新書
山本七平の思想―日本教と天皇制の70年

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884402
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

『「空気」の研究』等多くの作品で、日本社会と国民性の本質を鋭く指摘し続けた評論家の山本七平。再注目される碩学の叡智を徹底分析本書を読んでいただくことで、ばらばらに論じられているように見える「空気」の問題も「安全」の問題も「全員一致」の問題も「日本教」の問題も、そして「天皇制」の問題も、実は、すべてがつながっていることが明らかになる。
そのつながりから生まれた様々な現象を把握することは、いま日本が陥っている混迷の本当の原因を理解し、そこからの脱却を試みるさいの不可欠の前提となるだろう。
その意味で山本七平はまさに今読むべき思想家なのである。(本書より)

『「空気」の研究』等多くの作品で、日本社会と国民性の本質を鋭く指摘し続けた評論家の山本七平。再注目される碩学の叡智を徹底分析する。

プロローグ 七平とは何者なのか
第一章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』
第二章 「三代目キリスト教徒」の異常体験
第三章 『私の中の日本軍』と果てしない論争
第四章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか
第五章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』
第六章 二十年かけた『現人神の創作者たち』
第七章 戦後社会と『昭和天皇の研究』
第八章 『禁忌の聖書学』と日本人
エピローグ 七平が洞察した「未来」の日本

プロローグ──七平とは何者なのか
第一章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』
第二章 「三代目キリスト教徒」の異常体験
第三章 『私の中の日本軍』と果てしない論争
第四章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか
第五章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』
第六章 二十年かけた『現人神の創作者たち』
第七章 戦後社会と『昭和天皇の研究』
第八章 『禁忌の聖書学』と日本人
エピローグ──七平が洞察した「未来」の日本
本書に登場する主な山本七平の本
あとがき


東谷 暁[ヒガシタニ サトシ]
著・文・その他

内容説明

『「空気」の研究』『日本人とユダヤ人』…日本社会と国民性の本質を見抜く力。日本独自の「日本教」の正体とは。なぜ「空気」は日本全体を覆うのか。明治以降の天皇制が果たした役割等を鋭く問い続けた七平の戦いとは!?

目次

プロローグ 七平とは何者なのか
第1章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』―謎のユダヤ人イザヤ・ベンダサンが、見えない宗教「日本教」を発見した衝撃
第2章 「三代目キリスト教徒」の異常体験―日本社会のなかの「異教徒」として過ごした、山本七平の幼少年期の秘密にせまる
第3章 『私の中の日本軍』と果てしない論争―フィリピンのジャングルの中で、絶望的な戦いを強いられた七平は何を手にしたのか
第4章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか―日本人を支配してやまない「空気」。その本当の恐ろしさを七平自身の言葉から読む
第5章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』―鋭く日本社会を分析した七平の目は、戦後日本の繁栄とその急速な没落を見抜いていた
第6章 二十年かけた『現人神の創作者たち』―戦時中、若者たちの血を要求した「現人神」の謎を、孤独な探究が解き明かしていた
第7章 戦後社会と『昭和天皇の研究』―戦前・戦中の昭和天皇の「おことば」を分析し、近代日本と立憲君主制の本質を洞察
第8章 『禁忌の聖書学』と日本人―七平が心に秘めたキリストへの信仰と、日本繁栄への思いは根底でつながっていた
エピローグ―七平が洞察した「未来」の日本

著者等紹介

東谷暁[ヒガシタニサトシ]
1953年山形県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。ビジネス誌や論壇誌の編集者として活動。「ザ・ビッグマン」編集長、「発言者」編集長、「表現者」編集委員を歴任後、1997年よりフリーのジャーナリストとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

13
日本人、日本社会、日本文化、キリスト教、ユダヤ教、中国古典、戦争体験など多岐にわたるテーマについて独自の切り口で多くの気づきを与えた山本七平。だが同じテーマを論じた丸山真男、司馬遼太郎に比べると扱いは小さい。山本の評伝も1997年に出版された稲垣武による1冊のみである。だが実際には死後から26年経った今でもその著作のほとんどが新刊で入手できる。さらにかつて発売された著作がここ数年で版を改め再販されている。静かな山本七平ブームが起きていると考えられる。本書もその流れの中で山本の思想について書いた本である。2018/01/12

ネコ虎

12
もう山本七平といっても団塊世代の人しか知らないかもしれない。昔何冊か読んだが、少し癖のある文だし、取り上げる中身も余り親しみのないものが多く、読んでもすんなりと腹に落ちない。でも結構大事なことを言っていることだけはわかった。東谷暁氏のこの本は山本七平の入門書といえる。全体像を簡潔に説き、七平が何にこだわって著作を続けたのかが理解できる。「現人神の創作者たち」の分析で朱子学の江戸における学派の違いなどわかりやすかった。この新書をきっかけにブックオフでせっせと買っても積読本だった山本七平に再挑戦してみたい。2017/10/12

trazom

7
山本七平さんの輪郭がよくわかる。山本さんの思想の背景として、三代目キリスト教徒としてのアイデンティティ、従軍の体験を指摘した上で、陸軍三部作、「空気」と「水」、現人神としての天皇制などの著作を分析している。山本さんの文章が回りくどいのと同じように、著者の論考がすべて納得できるものではないが…。最晩年に、山本さんは「私が書きたいのは、左右のイデオロギーに囚われない天皇論と、日本的な資本主義の系譜、そして独自のイエス伝だ」と語っているが、歴史神学のハルナックに共感を覚えていた山本さんのイエス伝が読めず、残念。2017/10/10

Nosuke.M

6
山本七平のバックグラウンドを交えながら彼が書いた作品を解説してくれる本作。クリスチャンであり、親族に大逆事件の疑いを掛けられた等の背景から迫害を経験し世評や讒謗に対し不感症になったことが、日本の慣習や日本人を客観的に分析させる原動力になっているようだ。外国人から時たま挙がる「何故日本人は…?」的な質問に対して山本七平が歴史的観点から研究・分析した日本論(七平の言う「日本教」という考え)は大いに参考になるし、日本人として「何で日本人は…」と感じた時にも七平の言葉は新たな気付きを与えてくれる。2021/10/20

遊た(ゆうた)

6
日本人であり、キリスト教徒である山本七平の思想は常にその境界性を生かして展開されるために、日本人の価値観を容赦なく相対化しているように思った。そのためなのか、本書は解説本であるにも関わらず、読んでいてとてもスリリングな内容だったと思う。まだ山本七平の本は読んでいないが、読むのが楽しみであるとも思った。2018/02/06

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