出版社内容情報
『「空気」の研究』等多くの作品で、日本社会と国民性の本質を鋭く指摘し続けた評論家の山本七平。再注目される碩学の叡智を徹底分析本書を読んでいただくことで、ばらばらに論じられているように見える「空気」の問題も「安全」の問題も「全員一致」の問題も「日本教」の問題も、そして「天皇制」の問題も、実は、すべてがつながっていることが明らかになる。
そのつながりから生まれた様々な現象を把握することは、いま日本が陥っている混迷の本当の原因を理解し、そこからの脱却を試みるさいの不可欠の前提となるだろう。
その意味で山本七平はまさに今読むべき思想家なのである。(本書より)
『「空気」の研究』等多くの作品で、日本社会と国民性の本質を鋭く指摘し続けた評論家の山本七平。再注目される碩学の叡智を徹底分析する。
プロローグ 七平とは何者なのか
第一章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』
第二章 「三代目キリスト教徒」の異常体験
第三章 『私の中の日本軍』と果てしない論争
第四章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか
第五章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』
第六章 二十年かけた『現人神の創作者たち』
第七章 戦後社会と『昭和天皇の研究』
第八章 『禁忌の聖書学』と日本人
エピローグ 七平が洞察した「未来」の日本
プロローグ──七平とは何者なのか
第一章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』
第二章 「三代目キリスト教徒」の異常体験
第三章 『私の中の日本軍』と果てしない論争
第四章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか
第五章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』
第六章 二十年かけた『現人神の創作者たち』
第七章 戦後社会と『昭和天皇の研究』
第八章 『禁忌の聖書学』と日本人
エピローグ──七平が洞察した「未来」の日本
本書に登場する主な山本七平の本
あとがき
東谷 暁[ヒガシタニ サトシ]
著・文・その他
内容説明
『「空気」の研究』『日本人とユダヤ人』…日本社会と国民性の本質を見抜く力。日本独自の「日本教」の正体とは。なぜ「空気」は日本全体を覆うのか。明治以降の天皇制が果たした役割等を鋭く問い続けた七平の戦いとは!?
目次
プロローグ 七平とは何者なのか
第1章 社会現象としての『日本人とユダヤ人』―謎のユダヤ人イザヤ・ベンダサンが、見えない宗教「日本教」を発見した衝撃
第2章 「三代目キリスト教徒」の異常体験―日本社会のなかの「異教徒」として過ごした、山本七平の幼少年期の秘密にせまる
第3章 『私の中の日本軍』と果てしない論争―フィリピンのジャングルの中で、絶望的な戦いを強いられた七平は何を手にしたのか
第4章 名著『「空気」の研究』はいかにして生まれたか―日本人を支配してやまない「空気」。その本当の恐ろしさを七平自身の言葉から読む
第5章 山本書店店主と『日本資本主義の精神』―鋭く日本社会を分析した七平の目は、戦後日本の繁栄とその急速な没落を見抜いていた
第6章 二十年かけた『現人神の創作者たち』―戦時中、若者たちの血を要求した「現人神」の謎を、孤独な探究が解き明かしていた
第7章 戦後社会と『昭和天皇の研究』―戦前・戦中の昭和天皇の「おことば」を分析し、近代日本と立憲君主制の本質を洞察
第8章 『禁忌の聖書学』と日本人―七平が心に秘めたキリストへの信仰と、日本繁栄への思いは根底でつながっていた
エピローグ―七平が洞察した「未来」の日本
著者等紹介
東谷暁[ヒガシタニサトシ]
1953年山形県に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。ビジネス誌や論壇誌の編集者として活動。「ザ・ビッグマン」編集長、「発言者」編集長、「表現者」編集委員を歴任後、1997年よりフリーのジャーナリストとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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