講談社現代新書<br> 部活があぶない

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講談社現代新書
部活があぶない

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884327
  • NDC分類 375.18
  • Cコード C0237

出版社内容情報

ブラック部活慣れした子どもたちは、将来ブラック企業に狙われる!? 児童虐待化する部活を徹底ルポ。本当に子どもを伸ばす部活とは子どもたちの自主性や人間力を育てる場として、学校教育において年々重要性を増す部活動。
ところが、今、児童虐待と化している「ブラック部活」が社会問題となっています。
・生涯にわたる後遺症を負わせるサッカー部
・バスケ部内でハーレムを形成するセクハラ顧問
・難聴になるほど練習させる吹奏楽部
など、こうした事例は枚挙にいとまがありません。
一方で部活指導に時間を取られ過ぎるために、教師たちも悲鳴を上げています。
最初に「ブラック部活」と名付け、警鐘を鳴らした著者が、その実態を徹底取材。
日本ラグビーを世界レベルにしたエディ・ジョーンズも、部活に”待った”をかける人物の一人。「子どもたちの育て方を変えなくてはならない」と本書で彼は説きます。
エディ・ジョーンズだけではなく、少年サッカーを変えた池上正氏、テニスの錦織圭を育てた柏井正樹氏などへの取材も行い、子ども達が本当に成長できる部活指導のあり方も提示。
部活が悪いわけじゃない、部活をブラックのままにしていることが悪い。
保護者や学校関係者はもちろん、部活の思い出を熱く語る大人にも読んでほしい一冊。

プロローグ 部活は誰のもの?
第1章 部活がもたらす効果
第2章 部活のいびつな歴史
第3章 ブラック部活が止まらない
第4章 教師にとってもブラックな部活
第5章 ブラック部活の正体
第6章 ブラック部活から子どもを守る
第7章 部活の未来のために


島沢 優子[シマザワ ユウコ]
著・文・その他

内容説明

週休0日、体罰・暴言、セクハラ、慢性のケガ…ブラック部活から子どもを守るには。事件事故が多発し、児童虐待化する部活を徹底レポ。

目次

プロローグ 部活動は誰のもの?
第1章 部活がもたらす効果
第2章 部活のいびつな歴史
第3章 ブラック部活が止まらない
第4章 教師にとってもブラックな部活
第5章 ブラック部活の正体
第6章 ブラック部活から子どもを守る
第7章 部活の未来のために

著者等紹介

島沢優子[シマザワユウコ]
フリーライター。筑波大学体育専門学群4年時に女子バスケットボール全日本大学選手権優勝。卒業後は、豪州・英国留学等を経て、日刊スポーツ新聞社東京本社でスポーツ記者として、サッカー、ラグビー、水泳、バレーボール等を取材。1998年よりフリー。『AERA』等でスポーツや教育関係を中心に執筆。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

95
NHK BSでやってる「奇跡のレッスン」という番組。たまにしか見ませんけど海外から来られる「有名コーチ」が部活動をする中学生を見て必ずいう言葉は「日本の子供たちは礼儀正しいですね。でも練習を見ていると軍隊の訓練みたいで主体的に楽しんでいる様子が見られません」。どんな競技でも言われるその原因が書かれています。あまり言うととネタバレになりますので、中学生・高校生の子供がいらっしゃる親御さんで、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。 http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/2017/07/21

55
息子が今春から中学生なので、きっと部活デビューするであろうと思い、気になって読んでみた。日本は他国に比べて、圧倒的に若者の自殺率が多いことや、部活中の死亡事故も多いこと、とてもショックだった。最終的に守れるのは親しかいない。2018/04/06

mazda

33
娘の中学時代の部活を思い出しました。大して強くもないのに、土日は朝から晩までダラダラやっていて、顧問も怒鳴り散らしていました。私も小学校のサッカー部時代、監督によく殴られていたし、ハーフタイムに水も飲めない中、よく熱中症にならなかったなと不思議に思います。甲子園では投手が投げすぎで、プロ入りした頃には肩がぼろぼろじゃ本末転倒です。青学の原監督のような教え方、脱根性論でロジカルな戦術を持ち、自ら考えることができるようにならないといけないとも思います。2017/09/06

マッキー

26
部活内で起こってる様々な事件、前々から異様だとは思っていたけれどこの本を読んで実に気持ち悪いと思った。一生それで食ってける選手になるわけでもないのに恫喝したり、意味のない練習をしたり、挙句の果てには殴る蹴るといった体罰。熱中症は「甘え」。柔道でも死者多数。体罰による自死も取りざたされている。まさに勝利至上主義の弊害とも言える。厳しい指導をしたらそれを当たり前だと思い、他者にも同じことを強要してしまう。私はそれが一番心配でならない。運動部でももう少しゆるやかに活動し、休養する時間が確保できることを実に願う。2017/11/10

marumo

25
いわゆる「ブラック部活」の検証。ブラック部活の常識に慣らされた若い子たちが、ブラックバイト→ブラック企業へと呑み込まれていくというのは納得。柔道の部活で深刻な事故が多発していたらしく、被害にあった子の母親が欧米の柔道クラブに実情を問い合わせたところ、意味を理解してもらえなかったというのは恐ろしい。事故なんかないそうです。私自身が根性論とかに激しく拒絶反応を示すタイプなのでいちいち腑に落ちました。欧米のシーズンごとにいろんなスポーツや活動に取り組むというスタイルもいいんではないのと思うけど。2017/08/24

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