講談社現代新書<br> “情報”帝国の興亡―ソフトパワーの五〇〇年史

個数:
電子版価格
¥390
  • 電書あり

講談社現代新書
“情報”帝国の興亡―ソフトパワーの五〇〇年史

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月28日 19時59分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883863
  • NDC分類 692
  • Cコード C0222

出版社内容情報

情報を制した国家が世界を制す! 蘭、英、米というヘゲモニー国家が出版、電信など情報革命の果実を獲得し、世界を支配するまで。情報を制する国家が覇権を獲得する!

17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話――、世界史上のヘゲモニー国家は、情報革命の果実を獲得することで、世界の中核となった。しかし、インターネットがもたらしたのは、中核なき世界だった!

情報の非対称性がなくなっていく近世から、情報の不安定性が激しさを増す現代まで、ソフトパワーの500年の歴史を辿りながら、「近代世界システム」の誕生、興隆、終焉を描きだす一冊。

 はじめに 世界史のなかの情報革命
 第一章  近代世界システムと情報
 第二章  世界最初のヘゲモニー国家オランダ――グーテンベルク革命の衝撃
 第三章  繁栄するイギリス帝国と電信
 第四章  アメリカのヘゲモニー――なぜ栄えなぜ滅びたか
 第五章  近代世界システムの崩壊――不安定な情報化社会
 おわりに 中核なき時代


玉木 俊明[タマキ トシアキ]
著・文・その他

内容説明

17世紀オランダの活版印刷、19世紀イギリスの電信、20世紀アメリカの電話、そして「ポスト・アメリカ」のインターネット―情報を制する国家が覇権を獲得する!近代世界システムの誕生から終焉まで。

目次

はじめに 世界史のなかの情報革命
第1章 近代世界システムと情報
第2章 世界最初のヘゲモニー国家オランダ―グーテンベルク革命の衝撃
第3章 繁栄するイギリス帝国と電信
第4章 アメリカのヘゲモニー―なぜ栄えなぜ滅びたか
第5章 近代世界システムの崩壊―不安定な情報化社会
おわりに 中核なき時代

著者等紹介

玉木俊明[タマキトシアキ]
1964年、大阪市生まれ。同志社大学大学院文学研究科(文化史学専攻)博士後期課程単位取得退学。現在、京都産業大学経済学部教授。専門は近代ヨーロッパ経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masabi

23
【要旨】情報という観点からヘゲモニーの推移を概説する。【感想】情報の非対称性を克服し、世界は情報の不安定性に揺るがされることになる。フロンティアの開拓を前提にした近代世界システムもフロンティアの消滅と再定義を受けて崩壊し始めている。しかし、来るべきシステムは未定である。ただ言えるのは、インターネットに代表されるようにもはや覇権国と呼べる国家は存在しないということだ。イギリス帝国の整備した電信・保険・海運についても知ることができよかった。2016/12/03

tolucky1962

14
印刷・電信・電話で蘭英米が覇権国となる歴史観。情報の非対称性が減る間覇権国は未開拓地から利益を上げる。活版印刷術で書物量,識字率が上昇。蘭商人は印刷と郵便で利潤向上。均質情報を広げる慣行を世界に押し付けた。英は電信と蒸気船で情報伝達早める。世界の成長で英は電信手数料を得る。大戦後米は電話と車で覇権。電話は家庭に浸透,安く安定し感情も伝える。ただ情報が行渡り未開拓地がなくなり次の覇権国はない。『おわりに』では人口ピラミッドがなくなり,株主が短期利益を求める中,労働者の賃金が未開拓地になる恐れも指摘している。2020/03/05

サアベドラ

13
ウォーラーステインの世界システム論に登場する3つのヘゲモニー国家、すなわちオランダ、大英帝国、アメリカが覇権を取った理由を、それぞれの時代に進展した情報技術(活版印刷、電信、電話)と結びつけて論じる。著者は近代ヨーロッパ経済史家。大英帝国と電信はうまく説明できているが、他2つはちょっと無理があるなあというのが正直な感想。あと、インターネット時代は情報発信の中核が不在ゆえ覇権国家は生じ得ないという論はわからなくはないが、続くネット時代の大倉庫で働く労働者は搾取されている云々は流石にフォローできなかった。2017/05/21

中島直人

12
(図書館)情報を押さえるものが世界を制する。初めはオランダ、次がイギリス、最後がアメリカ。各々、出版、電信、電話により、覇権を得た。現在は、インターネットにより情報の中核を押さえることは不可能となったため、今後、覇権を握る国は現れないだろう。むしろフロンティアを労働者賃金に求める経済構造が強固となることにより、貧富の格差拡大が最大の課題となってくる。2018/08/09

futabakouji2

11
インターネットが生まれる前は情報の中心になることで覇権を握れた。覇権国家としてはオランダ、イギリス、アメリカである。オランダは商人達を受け入れまくって、全国にネットワークを拡大させた。イギリスは電信を世界中に張りめぐらせた。その手数料で国家運営の財源とした。貿易や向上としては赤字であったとは驚き。アメリカは電話、国際機関、ブレトン・ウッズ体制を作った。圧倒的な金保有力で経済をしたけど、日本、西ドイツが復興することで金本位制は崩壊する。今はネットで誰でも情報発信できる時代なので、もう情報の中核が不明だ。2019/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11099267
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。