講談社+α文庫<br> 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」―タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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講談社+α文庫
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」―タルマーリー発、新しい働き方と暮らし

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  • サイズ 文庫判/ページ数 276p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062817141
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0136

出版社内容情報

「腐らない経済」から「腐る経済」へ。パン屋の実践から資本主義の先の生き方を唱え、大反響を呼んだ書籍、待望の文庫化。発売直後から全国、そして海を越えて韓国でも大評判になった
新しい仕事と生活の提案の書、待望の文庫化。

30歳になるまで、空回りしていた「僕」の人生。
夢に出てきたじいちゃんの「おまえはパンをやりなさい」という不思議な言葉に一念発起。

そしてパン屋になって考えた。
劣悪な労働環境のおかしさ、腐らないパンのおかしさ。
ならば自分は人と違うことをしよう。

「菌本位」のパンづくり、そして働いただけ、働く人に還元できるパンづくり。

そのために、よりよい場所を求め、岡山県・勝山へ。

資本主義の未来は、この本に詰まっている。

文庫化に際し、さらにビール造りの場を求めて
鳥取・智頭町へ行ったその後の話も掲載。

はじめに
第I部 腐らない経済
第一章 何かがおかしい(サラリーマン時代の話・僕が祖父から受け継いだもの)
第二章 マルクスとの出会い(僕が父から受け継いだもの)
第三章 マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
第四章 菌と技術革新の話(修業時代の話2)
第五章 腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3)
第II部 腐る経済
第一章 ようこそ、「田舎のパン屋」へ
第二章 菌の声を聴け(発酵)
第三章 「田舎」への道のり(循環)
第四章 搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
第五章 次なる挑戦(パンと人を育てる)
エピローグ
文庫版あとがき


渡邉 格[ワタナベ イタル]
著・文・その他

内容説明

「気づけば定職にもつかぬまま、30歳になろうとしていた。どんな小さなことでもいいから『ほんとうのこと』がしたい。初めて自分の心の奥底から出てきた、その声に従い、僕はパン屋になることを決めた」マルクスと天然麹菌に導かれ、「田舎のパン屋」へ。そこで実践する、働く人、地域の人に還元する経済と暮らしが、いま徐々に日本社会に広がっていく。ビール造りの場を求め、さらに鳥取・智頭町へ。新たな挑戦を綴った「文庫版あとがき」も収録。

目次

第1部 腐らない経済(何かがおかしい(サラリーマン時代の話・僕が祖父から受け継いだもの)
マルクスとの出会い(僕が父から受け継いだもの)
マルクスと労働力の話(修業時代の話1)
菌と技術革新の話(修業時代の話2)
腐らないパンと腐らないおカネ(修業時代の話3))
第2部 腐る経済(ようこそ、「田舎のパン屋」へ;菌の声を聴け(発酵)
「田舎」への道のり(循環)
搾取なき経営のかたち(「利潤」を生まない)
次なる挑戦(パンと人を育てる))

著者等紹介

渡邉格[ワタナベイタル]
1971年東京都生まれ。フリーターだった23歳のときに学者の父とハンガリーに滞在。食と農に興味を持ち、25歳で千葉大学園芸学部入学。卒業後就職した農産物卸販売会社で妻・麻里子と出会う。31歳でパン職人になる決意をし修業を開始。2008年に独立し千葉県で「パン屋タルマーリー」を開業。2011年東日本大震災を機に岡山県真庭市勝山に移転。2015年、パン製造に加え、地ビール事業に取り組むべく、鳥取県八頭郡智頭町に移転した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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はっせー

96
腐る経済。タイトルからしてどんな本だろうと感じたが読んでみて納得。現代の食品は腐らせないように色んな添加物を入れる。そして腐らせないものがもう一つそれはお金である。この2つが相まっていまの資本主義の中にある食品を批評している。著者の渡邉さんはこの逆を行くパン作りをしている。その軌跡をまとめたのがこの本である。添加物などを一切使っていないため時間が経てば腐ってしまう。そのため値段が高くなってしまうがこれも働く労働者の労働力が低下しないためにしている。腐るために頑張る姿に胸が打たれる本になっている!2022/07/23

アキ

83
腐らないという現象は、自然の摂理に反している。本物の天然酵母でパンを作るのがそんなに難しいことだとは知りませんでした。酒種を使って発酵させる「和食パン」いいですね。マルクス「資本論」の資本主義経済の利潤とミヒャエル・エンデの腐らないカネを身を持って経験し、「腐る経済」を実践している。その柱は4つ「発酵」「循環」「利潤を生まない」「パンと人を育てる」であると。地域の農とともにあるパン屋さん。現在は鳥取・智頭町で地ビール事業もされていて、パンも東京で購入できるらしい。タルマーリーのパン、是非食べてみたいです。2020/05/04

さきん

33
勉学上手くいかず、就職もせずブラブラしていた著者が農学部から農や貨幣経済の外れの世界に触れることで、豊かさとは、生きるとは、食っていくためとは、というテーマに天然酵母、麹を使ったパン作りで挑む。エンデの価値が自然に減じる貨幣に腐るパンを重ねていたり、マルクスの交換価値から、時間あたりの生産量増加が、収入増加と労働短縮をもたらさない仕組みを解説したり。しかし、結果的に、自然の菌力を使った食品づくりを評価してくれる消費者の儒要を上手く探り当てたから成り立っている感じがしなくもない。2022/03/11

ばんだねいっぺい

28
 おー、文庫になったと喜んで手に取った。発酵の世界、菌の世界に非常に興味を引かれた。あの漫画を思い出した。みんな、そうだと思いますが、タルマーリーのパンを味わってみたくなった。2017/03/28

おいしゃん

26
「奇跡のリンゴ」のパン屋版といったところか。表題のとおり、経済学の実践書としても読める。2019/09/01

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