講談社文庫
日本人への遺言

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  • サイズ 文庫判/ページ数 203p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062767118
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

文学に生涯をささげた硬骨の作家は、創作の原点という戦争を、どのように見つめてきたのか。そして自らの作品と人生を、いかに振り返るのか。華美に流れず、あるがままを淡々と綴るその文体のように語られる言葉の数々。親子ほどに歳の離れたノンフィクション作家に伝えた、日本人への最期のメッセージ。

目次

第1章 作家の原点―「戦争と時代」
第2章 作家の覚悟―「書くという行為」
第3章 作家の真実―「ふたつの作品論」
対談を終えて

著者等紹介

城山三郎[シロヤマサブロウ]
1927年8月18日、愛知県名古屋生まれ。作家。名古屋商業を卒業後、海軍特別幹部練習生に志願入隊。復員後、東京商科大学(現・一橋大学)予科に進み、52年に同大を卒業。57年、『輸出』で文學界新人賞を、二年後、『総会屋錦城』で第四十回直木賞を受賞した。75年、A級戦犯として処刑された唯一の文官広田弘毅を描いた『落日燃ゆ』が吉川英治文学賞、毎日出版文化賞に輝いた。2002年には、経済小説の分野を確立し、組織と人間を描いてきた功績により朝日賞が贈られた。2007年3月22日死去

高山文彦[タカヤマフミヒコ]
1958年3月7日、宮崎県高千穂生まれ。作家。法政大学文学部哲学科中退。95年、98年の二度にわたり「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞・作品賞」を受賞し、注目される。2000年、ハンセン病の作家を描いた『火花 北条民雄の生涯』で大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

5
髙山文彦さんの質問に城山三郎さんが答える形の対談集です。作品に対する想いや背景がわかり、興味深く読めました。城山さんの本をまた読みたくなりました。2020/03/30

しのはら(か)

2
「落日燃ゆ」の裏話だけでも読んだ価値あり。★★★★2010/08/27

らっそ

1
気になる一文:政治家は政治の問題をこちょこちょやるんじゃなくて、それぞれの世界観があってその上で政治をしなくちゃいけない/記者は朝日らしい正義感で書いたんだろうけど、思い込みと偏見が彼らの正義感にはあるんでしょうね/「静かに行く者は、健やかに行く。健やかに行く者は遠くまで行く」2011/02/13

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