内容説明
禁書必至の貸本/長い“死に際の伝言”/猫探偵が目をつけた男/いつも来る白い貴婦人/あべこべの密室と消失した作家/透明人間の足跡/「オリエント急行」に消えた女性。評論も含む本格の精髄をここに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
34
本格短編ベスト・コレクション第2弾です。7人の短篇小説と1人の評論が収められています。この中には連作短篇集から採られてあものがいくつか入っています。私の好きな泡坂妻夫さんと柴田よしきさんの作品もそうです。泡坂さんのは読んだことがありました。ほかの方のは初めてのばかりですが、松尾由美さんのはSF的なものでもあり、トリックが効いていました。2014/12/26
ソラ
5
【再読】2019/05/26
ソラ
4
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 禁書必至の貸本/長い“死に際の伝言”/猫探偵が目をつけた男/いつも来る白い貴婦人/あべこべの密室と消失した作家/透明人間の足跡/「オリエント急行」に消えた女性。評論も含む本格の精髄をここに。 2008/08/04
色々甚平
3
オムニバス形式で構成されている短篇集。一貫したテーマは「人の消失」。読んだことのない作家さんの話を読めるいい機会でもある一方、各々毛色の違うものが詰まってる。著者の簡単なコメントも寄せられているところもこの本の特徴かも。2013/09/21
ジャム
2
泡坂妻夫、鯨統一郎、柴田よしき、法月綸太郎、はやみねかおる・・・と本格ミステリの名手たちが競演する本格ミステリ作家クラブアンソロジー第1弾の文庫版!特に事件の真実が明らかになった後もう一つ物語がある西澤保彦の「黒の貴婦人」、人工子宮が当たり前になった世界であえて自然妊娠にこだわる女たちが集った街で起こる不可解な人間消失の真相がこのテーマならではで面白い松尾由美の「オリエント急行十五時四十分の謎」が良かったです。この二つはシリーズ本も読んでみたいですね!2015/05/21