内容説明
無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。彼に持ち込まれた人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、明日はあるのか!?読み始めたら止まらない傑作シリーズ第2弾。
著者等紹介
柴田よしき[シバタヨシキ]
1995年、女性刑事村上緑子が主人公の長編『RIKO―女神の永遠―』で第15回横溝正史賞を受賞してデビュー。物語の確かさとキャラクターの魅力で多くのファンを魅了する。ホラー、伝奇小説から、本格推理、ハードボイルドまでジャンルに囚われずに多くの傑作をものしている
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感想・レビュー
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GAKU
63
花崎慎一郎シリーズ第2作。ハナちゃん、今回はさらにやばい状況に!でも、彼の”男”を通す姿勢はハードボイルドそのもの。このシリーズ面白いですね!早速第3作目に行きます!2018/08/04
kaoru
54
主人公の花咲や他のレギュラーキャラに愛着がわいて楽しく読めました。なんだかんだでみんなお人好しなのがいい。内容的には、育児の話もあれば、クスリの話と新宿の表と裏が花咲を真ん中にして交わってるのが見所。2017/02/09
五右衛門
53
今回も主人公より彼女達(今回は登場回数が少なかった・・・)のほうが好きですね。 それから山内(怖い)も少し好きになりました。 ダメかな?2012/06/25
アイゼナハ@灯れ松明の火
50
園長探偵ハナちゃんシリーズ2作目。相変わらずトラブルに巻き込まれまくりのハナちゃんですが、人を見る目が優しいのは、毎晩子供たちの寝顔を眺めているからなんですかね。高梨が改心するシーンはちょっとジンとしちゃいました。それにしても、山内はヤクザだなぁ・・・ハナちゃんもとんでもないのに見込まれちゃったもんだ。でも、1ポイント確かにゲット、見届けたよん。ま、そんな事するから付き合いが長くなっちゃうんだって思わなくはないけれど・・・ね。2010/08/14
くたくた
45
若。わか。辞め警の斎藤が、今は山内練の腹心の部下に収まって練を若と呼ぶ。若頭だから「若」なんだろうけど、なんか、斎藤の愛というか思慕が溢れてるんだよな。だけど、その男、心は他の辞め警のものなんだぜ?脇のはずの斎藤の慕情がなんとも切ない。結局、保育園園長で凄腕探偵なハナちゃんが活躍するこの話は、美形で傷ついてて壊れてて、ケタケタと笑って平気で残酷な振る舞いをするあの男の物語、なんだよな。だから、ここには登場しない麻生さんよ、つまらないプライドは捨ててさっさと練に連れ添ってやれよぉ、と思っちまうのだ。2022/08/30