内容説明
密室殺人は、人間が不可能を可能にするための叡智の結晶なのである―。謎めく魔術や超自然的な力や不気味な存在を使わず、そんな殺人が成し遂げられるのだろうか。折原一、霧舎巧、二階堂黎人ら名立たる本格ミステリー作家たちが腕を競い合う短編に、古典の名作も収録。「密室」の面白さを凝縮して一挙放出。
著者等紹介
二階堂黎人[ニカイドウレイト]
1959年、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第1回鮎川哲也賞で『吸血の家』(講談社文庫)が佳作入選。1992年『地獄の奇術師』(講談社文庫)を書き下ろし単行本として上梓し、一躍注目される
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
2
【読メ登録以前読了作品】2006/04/24
かっこう
1
密室殺人を堪能できたという意味でとても満足度は高いのだけど、コレという作品がない。中では「マーキュリーの靴」がよかったか。次が「まだらの紐」か「泥具根博士」かな。「本陣殺人計画」は、この本に望んだものとは違うのだけれど、なかなかに笑わせてくれて楽しめた。2016/11/08
ひらり庵
1
密室ものは、冒頭の魅力的な謎と解決編のがっかり感の落差が大きい。たまに読むのはいいが、これだけ続くと日本がっかり名所巡りをしているような気になる。鯨統一郎「閉じた空」が楽しめたのは、純粋な密室ものでないからだろう。2014/07/28
ワンモアニードユー
1
密室物にはさほど食指を動かされないですが、このこだわりぶりにはなかなか唸らされました。 お腹いっぱいになりました。2011/05/20
ホームズ
1
有名な人たちばかりで楽しめたと思います。二階堂黎人は二階堂蘭子だったし(笑)正太郎や霞田兄妹などの登場も嬉しかった。2007/05/14