講談社文庫<br> 揚羽の蝶〈下〉―半次捕物控

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講談社文庫
揚羽の蝶〈下〉―半次捕物控

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062733304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

“いが茄子男”を探しているつもりが、岡山藩のお家騒動に利用されていた岡っ引半次。岡山到着直後に捕縛されたが間一髪で脱出し、江戸へ戻った半次は真相究明に執念を燃やす。だが将軍家をも巻き込む継嗣争いが激化する中、半次の娘お美代が攫われる。権力に翻弄されながらも追跡を続ける半次、痛快捕物帳。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年1月兵庫県生まれ。早大法学部卒。会社勤務を経て、’68年からフリー。’85年『大君の通貨』で第4回新田次郎賞を受賞。’94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baba

29
お家騒動に巻き込まれた挙句の半次の娘の誘拐、話しはドンドン大きくなるも、権力を握ろうとした悪だくみは切り捨てられて終わりはあっさり。出生の秘密に惑わされない半次はさすがです。2017/02/18

タツ フカガワ

12
町奉行の密命で探索を始めた「いが茄子男」の事件は備前池田家の跡継ぎ騒動に幕閣も絡んで複雑な様相に。絡んだ糸を一本一本解きほぐしていく岡っ引の半次だが、やがて娘のお美代が誘拐される。その理不尽さに、「御奉行、御奉行って、御奉行がいったい、なんだってんです」と半次が御奉行の内与力に食って掛かるほど熱い下巻は一気読みでした。2019/12/24

マッピー

12
上巻を読んで3か月。その間に病院で作者の訃報を聞き、なんとも言えない心地がした。流れを思い出すのに少し時間がかかったけれども、思い出してみたら陰謀に巻き込まれた半次は、冤罪の上に命を狙われるというスリリングな展開。半次はかすかな手がかりを手繰りながらお美代の行方を探すが、何度も何度もその手掛かりは途切れてしまう。実はお美代は半次と血は繋がっていなのだが、お美代の安否を案ずる半次の姿に胸が痛む。今後はお美代が珍しく懐いたお志摩と半次が、今後は縁を紡いでいくのだろうか。2019/10/06

ひかつば@呑ん読会堪能中

6
江戸に戻り岡山で受けた屈辱を晴らそうとする親分半次の後編。いろいろあったが娘の危機がメインになっちまった。半次の出自を掘り下げないのはいいとしても、殺されそうになった怒りは何所に消えたのか、なんだかすっきりしないなぁ2013/04/02

クロネコ

5
再読。この作家は話をドラマチックに作る事より、現実の残酷さとか奇妙さにドラマを見いだして書くタイプのように思う。どうしても登場人物が複雑になりがちだけど、慣れればどうってことないし、作家の感情だけで作られるドラマより数段深みがあると思いますよ。ま、蛇足がかなり多いとは思いますけど…2011/03/20

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