講談社文庫
華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 342p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062732048
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

戴国王驍宗の命で漣国へ赴いた泰麒を待っていたのは。芳国王仲韃への大逆の張本人月渓に慶国王陽子から届けられた親書とは。才国の宝重華胥華朶に託された理想の王国への憧憬の行方は。そして、陽子、楽俊、十二国はいま―。あなたの心をふるわせ胸を熱くする十二国記珠玉の短編集。

著者等紹介

小野不由美[オノフユミ]
大分県生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りゅう☆

95
漣国へ向かった泰麒。そこで農作業をしていた廉王鴨世卓と会う。農夫だから農夫の仕事をする。お役目は天が下すもの。無防備のようで廉王の大きさを感じた。泰麒もこの旅で色々なことを学べてよかった…のにまさかこの後とんでもないことが起ころうとは…。/峯王を討った月渓。彼が仮王となってほしいと願う民たちに反して彼は恵州城に戻ると言う。なぜ頑なに?徐々に明らかになる峯王への思い。峯王を想うからこそ討ったのだ。ワタクシ月渓のこと勘違いしてました。彼は器の大きい方。そして祥瓊の罪に対して下した珠晶の罰は彼女らしくていい!→2020/05/31

はらぺこ

86
短編集。 『冬栄』泰麒が漣国にお礼に行く話。ここまで読んできて幼い頃の泰麒の話は辛い。泣いてまうわ。廉王・世卓が登場。王と麒麟が夫婦みたいやなぁ(笑) 『乗月』芳国に青辛(カンタイ)が二通の書状を届ける話。ベタやけど好き。 『書簡』陽子の即位の儀の前の話。陽子と楽俊の話にハズレ無し!陽子が「六太くん」て言うてるのがオモロイ。 『華胥』砥尚が采王の時代の才国の話。朱夏、青喜、黄姑、信号みたい(笑) 『帰山』柳国の現状を利広と風漢が調べてる話。奏国の王室はホームドラマを観てるみたいでオモロイ(笑)2013/03/10

オカメルナ

71
先月中旬から十二国記に嵌り、ついにこれでしばらくは十二国記の世界とお別れ。寂しな。今回は短編集。ハラハラ・ドキドキ・ヒヤヒヤすることなく比較的穏やかに読めた。ただね泰麒のことは、その後の苦悩を思うと、ほのぼのとなんてしていられないなって思うけど、好々爺然とした正頼とのやり取りが本当に暖かかった。陽子と楽俊の書簡。鳥が伝言者の声で言葉を伝えてくれるなんて夢みたい♪と鳥好きな私は、そんなところに食いついたりしてね。華胥の話は切なかったな。決して悪い王ではなかっただけにね。早く長編が読みたいわぁ。2013/04/07

るぴん

56
母本。再読。十二国の短編集。「冬栄」/泰麒の漣への旅と、災いの前の穏やかな日々。ほんの半年しか続かなかった主従の微笑ましい関係に、胸が痛くなる。「乗月」/恭で罪を犯した祥瓊が気になっていたから、きちんと責任を取りに行ったことに安堵。「書簡」/陽子の登極直後の話。強がりを言っているとお互いわかっている、陽子と楽俊の信頼関係が素敵。「華胥」/才の宝重・華胥華朶。理想の国づくりに燃える王と失道する采麟。王の資質とは何かを考えさせられる。「帰山」/奏の王一家の家族団欒に和む。新刊の前に他の外伝もやっぱり読もう!2019/12/20

けい

56
短編5編からなる短編集。表題となっている「華胥」には朝の起こりから終焉までを描いている。本編ではあまり登場しない国の話が今回は描かれていることと朝の裏舞台を描いている事が本作の特徴で、十二国記の世界観を大きく広げていますね。(ただ、本編の方がすすんでいないような・・・)「丕緒の鳥」が発売されているので次が続けて読めるのがうれしいですね(ただこちらも短編集)。王となり国を切り盛りして行くことの大変さが詳細に描かれた巻でした。2013/06/28

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