講談社文庫
完全犯罪証明書―ミステリー傑作選〈39〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062731423
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

“私が浮気などしていないと証明して下さい”脱サラ探偵への奇妙な依頼と意外な顛末を綴る「裏窓のアリス」、銃をもった男がバーへ闖入したことから崩れる人間模様を描く「雷雨の夜」、偶然見つかった祖父の日記に記された文字の謎を解く「朝霧」他全9編、魅惑のアンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジンベエ親分

35
「裏窓のアリス」(加納朋子)と「雷雨の夜」(逢坂剛)の人物造形が面白く、共にシリーズものらしいので通して読んでみたくなる。「朝霧」(北村薫)も円紫シリーズの1作らしく、人物像も魅力的(「私」の独白が良い味)解けた謎が呼ぶ深い感慨も良い。暗号の謎そのものは、知っている人でないと絶対に解けない類(しかも知ってる人は日本人の1%もいないだろう)のもので好みではないが、人物の魅力は七難隠す。……それでも多すぎる蘊蓄にはちとうんざり(笑) 「過去が届く午後」(唯川恵)は一級品のホラー!こんなのも書くんだ、この人。2018/01/28

ひょろ

7
「切り取られた笑顔」「七通の手紙」が恐ろしくてよかった。「裏窓のアリス」はシリーズもののようなので読んでみたい。加納朋子は最近読み始めたので。「バッド・テイスト・トレイン」は駅弁蘊蓄がうれしい。これを含む連作短編はどれも料理がうまそうなのでお勧め。ミステリとしてもおすすめ2016/08/10

yamakujira

6
加納朋子「裏窓のアリス」、北森鴻「バッドテイストトレイン」、柴田よしき「切り取られた笑顔」、歌野晶午「ドア↔ドア」、北村薫「朝霧」、唯川恵「過去が届く午後」、大倉崇裕「生還者」、浅黄斑「七通の手紙」、逢坂剛「雷雨の夜」を収録。「裏窓の~」は既読、浅黄斑は初読み、期待した「生還者」は無理筋だし、「朝霧」も強引だし、「ドア~」は雑だし、どれも可もなく不可もなく、でもそれなりに楽しめた。「過去が~」のホラーテイストがいいな。「切り取~」の時代背景や、若い頃の各作家を表する解説もおもしろかった。 (★★★☆☆)2020/12/24

青いあめ

2
裏窓のアリスや七通の手紙のどんでん返しが面白かった2016/09/17

2
いつも読まない作家の方の作品も読めるのが魅力。大倉崇裕の生還者が面白かったです。最近は細切れの時間ばかりなので、短編集は気持ちよく楽しめます。2015/07/09

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