内容説明
千年以上にわたり存続する天皇制の本質とは何か。皇位継承や祭祀のあり方をとりあげて、大和政権から貴族社会の成立、院政にいたる天皇の権力と権威を支えたものを明らかにする。また古代の帝国構造、風土記にみえる伝承、『古事記』『日本書紀』の王権構想なども、多元的に追究する。
目次
第1章 「日本」の成立と天皇の役割
第2章 君臣秩序と儀礼
第3章 民衆世界の天皇
第4章 夷狄・諸蕃と天皇
第5章 天皇祭祀の変容
第6章 中世王権の創出と院政
第7章 古代東アジア世界と天皇神話
著者等紹介
大津透[オオツトオル]
1960年生まれ。東京大学卒。東京大学助教授。本シリーズ編集委員
大隅清陽[オオスミキヨハル]
1962年生まれ。東京大学卒。山梨大学助教授
関和彦[セキカズヒコ]
1946年生まれ。早稲田大学卒。共立女子第二高等学校教諭・国学院大学兼任講師
熊田亮介[クマタリョウスケ]
1947年生まれ。東北大学卒。秋田大学教授
丸山裕美子[マルヤマユミコ]
1961年生まれ。お茶の水女子大学卒。愛知県立大学助教授
上島亨[ウエジマススム]
1964年生まれ。京都大学卒。京都府立大学助教授
米谷匡史[ヨネタニマサフミ]
1967年生まれ。東京大学卒。東京外国語大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。