講談社文庫
七回死んだ男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062638609
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

531
トリック自体は単純で解りやすい作品ですが、設定のユニークさと、ヒサタロウくんのユーモラスな語り口が最大の魅力だと思っています。今まで読んだミステリの中で一番笑った作品です。私は普段は小説読んで一人で笑ったりしないのですが、コレはほんとに笑える。改めて考えると、西澤さんは本当に振れ幅の大きい作家さんです。

サム・ミイラ

406
知らなんだ。同じ高知市出身でしかも同学年。いやが上にも親密感が涌きます。それにしてもこの若さはどうだ?書かれたのが約二十年前とはいえ内容といい文章といいまるで二十代。そうなんだよ!昭和三十五年生まれは若いんだよ!と呟きながら読了。感想としてこれは「ミッション8ミニッツ」に近いかなと感じました。同じ過去を繰返し関わり方を変え未来を変える。あちらは設定が無理過ぎて納得出来なかったけれどこちらは「体質」の一言で片付ける潔さが良し!仕掛けも伏線も効いていて読後感も良い。間違いなくミステリ史に残る傑作。お勧めです!2016/09/13

nobby

234
まずは同じ日を繰り返す主人公でなく死者をタイトルにしてるセンスが面白い。それほど思い入れのなさそうな祖父を、反復する一日を少しずつ変えながら、どうにか生き延びらそうと悪戦苦闘するキュータローが滑稽(笑)最初は7回同じ日を繰り返すのは飽きが来るのではと感じていたが、あえて短い章の繰り返しで読ませてしまうのは素晴らしい。最後のオチもなかなか面白かった。しかし年齢描写など人物関係はいまいち具体的に浮かばない…2014/11/10

ダイ@2019.11.2~一時休止

227
同じ日が9回繰り返される反復落とし穴にはまった主人公が祖父の死を回避しようと奮闘する。50冊近く西澤さん読んでるのにまだ未読だった代表作をようやく読みました。流石に代表作に推されるだけあって面白かった。2016/06/26

優花 🍯モグモグ

218
不思議な時間「反復落とし穴」体質を持った久太郎は、祖父を助けるために必死で殺人事件を食い止めようとするが………。何度も殺人事件は起こってしまう。「反復落とし穴」によって真実が少しずつ真実が明らかになり、読んでいくうちに些細な時間のズレを感じますが、SF要素のあるミステリーは面白く読めました。2015/02/22

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