講談社文庫<br> 国境の南、太陽の西

個数:
電子版価格
¥660
  • 電書あり

講談社文庫
国境の南、太陽の西

  • ウェブストア専用在庫が1冊ございます。(2024年04月20日 10時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 302p
  • 商品コード 9784062630863
  • Cコード C0193

内容説明

今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう―たぶん。「ジャズを流す上品なバー」を経営する、絵に描いたように幸せな僕の前にかつて好きだった女性が現われて―。日常に潜む不安をみずみずしく描く話題作。

この商品が入っている本棚

1 ~ 5件/全5件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

602
物語の終盤は、胸の中に空洞ができたかのような喪失感にとらわれる。幾分かは通俗的な感が否めなくもないが、読後の切なさは村上春樹の作品の中でも1番かと思う。12歳の時に、ただ1度互いに手を取り合った原体験が、この小説を最後まで規定し、支配しているのだろう。たったそれだけのことなのだが、それはまさしく至高の体験だったことは、とてもよくわかる。37歳の現在も「僕」は彼女を「島本さん」と呼んでいることも、それを証左しているだろう。そして、切なく孤独なのは、「僕」だけではなく、島本さんも有紀子もイズミもなのだ。 2012/08/08

ehirano1

384
この独特の世界観がたまりません。登場人物も必要最小限で、メタにこだわっているように感じます。ミステリーやサスペンス(島本さんが何処へ行ったのか等))を本書に求めると全く面白くないか、モヤモヤだけが残るというある意味読者を選ぶ本ではありますが、メタに着目するとこれほど面白い本はなかなかないのではないかと思います。2020/10/18

ミカママ

316
何度目かの再読。胸が締め付けられて、涙をこらえるのが大変な作品でした。これって春樹さまの自伝的要素もかなり入っているのでは?「島本さん」は、彼にとって理想の女性の原点なんでしょうね。あぁぁ、この世の中に、ただ一対の男と女だけが存在して、お互いのことだけを見ていることができればどんなにいいか。2016/05/26

HIRO1970

306
⭐️⭐️⭐️この作品かなり好きですね。短めの長編です。全てリアルな話として書かれているのですが、パラレル的に過去の意識が顔を出して来て、主人公のリアルの世界に入り込んで来ます。これは原罪的な罪の意識の現れなのか、それとも地位と成功を手にした後の単なる有閑階級の戯言なのか、マンネリ化した日常の隙に誰にでも起こり得る過去の亡霊のような物なのかも知れません。現実認識が女性より甘い男性諸氏には耳が痛い話であるはずですが、奥さんの対応がチョットぬる過ぎるような感じがしてフィクションのお話だなあと最後は思えました。2014/06/01

zero1

305
男は誰にでも、忘れられない女性はいる。主人公ハジメにとって島本さんがその人。心は乾いたまま。しかし彼には妻と娘たちがいた・・・どこか「1Q84」に通じる展開。物事に中間はなく、すべてを受け入れるか知らないままにするか。イズミや10万円など謎が多く残るが「海辺のカフカ」と同じくそのまま。この作品は、2000年にドイツの「文学カルテット」で論争を巻き起こした。私も最初に読んだ際は批判的だった。しかし何度か再読し「こんなのもあり」と思えるようになった。時間を置いて再読しないとこの作品は理解しにくいのかも。2018/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/573056
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。