出版社内容情報
サリドマイド薬害、スリーマイル原発事故、続発する医療ミス、ものづくりの失敗は社会制度に何をもたらしたか。技術の失敗、社会の失敗に何を読み取るか。巨大事故から学び取ることは何なのか。原発、飛行機事故から頻発する医療ミス、銀行のシステムトラブルまで。従来の哲学、法制度では解決できない「人工物」をめぐる問題群。失敗の本質を解き明かし、〈ものづくりの知〉の姿を明らかにする1冊。(講談社選書メチエ)
第1章 事故とエンジニアという問題領域
第1部 人工物が生まれるとき
第2章 コメット空中分解事故――事故調査と新規開発
第3章 サリドマイド――新薬の開発と副作用のリスク
第2部 人工物の成熟期
第4章 ピント車追突事故――人工物の安全性と製造物責任
第5章 スリーマイル島原発事故――ヒューマンファクター
第6章 慈恵医大青戸病院医療事故――専門家の位置づけとリスクマネジメント
第7章 牛肉偽装――表示に関わる情報問題
第8章 みずほ銀行システムトラブル――情報システムの開発とメンテナンス
第3部 人工物の衰退期
第9章 新幹線トンネル崩落事故――施工管理と維持管理
第10章 ボパール=産業事故の起きた町――管理の時間的・空間的拡がり
齊藤 了文[サイトウ ノリフミ]
著・文・その他
内容説明
巨大事故から学び取ることは何なのか。原発、飛行機事故から頻発する医療ミス、銀行のシステムトラブルまで。従来の哲学、法制度では解決できない「人工物」をめぐる問題群。失敗の本質を解き明かし、“ものづくりの知”の姿を明らかにする一冊。
目次
プロローグ テクノロジーを読み書きする力
事故とエンジニアという問題領域
第1部 人工物が生まれるとき(コメット空中分解事故―事故調査と新規開発;サリドマイド―新薬の開発と副作用のリスク)
第2部 人工物の成熟期(ピント車追突事故―人工物の安全性と製造物責任;スリーマイル島原発事故―ヒューマンファクター;慈恵医大青戸病院医療事故―専門家の位置づけとリスクマネジメント ほか)
第3部 人工物の衰退期(新幹線トンネル崩落事故―施工管理と維持管理;ボパール=産業事故の起きた町―管理の時間的・空間的拡がり)
エピローグ エンジニアの目
著者等紹介
斉藤了文[サイトウノリフミ]
1953年生まれ。京都大学理学部ならびに文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。関西大学社会学部教授。専攻は工学の哲学と倫理
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