内容説明
日本列島の旧石器時代はどこまでさかのぼれるか。縄文人から弥生人への移行の真相は。遠くアフリカ大陸に誕生した人類は、どのような道のりをたどり日本列島にたどり着いたのか―。最新の知見をもとに、「日本人の起源」へのさまざまな疑問を解き明かす。
目次
第１章 太古の狩人たち―旧石器時代の日本列島人
第２章 人類の起源と進化
第３章 アジアへ、そして日本列島へ
第４章 日本人起源論―その論争史
第５章 縄文人から弥生人へ
第６章 倭国大乱から「日本」人の形成へ
著者等紹介
中橋孝博［ナカハシタカヒロ］
１９４８年生まれ。九州大学理学部卒業、同大学大学院修士課程修了。医学博士。九州大学大学院比較社会文化研究科教授。専攻は人類学
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感想・レビュー
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遊動する旧石器人
1
人骨に関する研究も読むようになり、以前知り合いが持っていた本書も読んでみた。縄文人と弥生人の形質の違い、その移行の在り方など、とても興味深く拝読した。歯に関しては、縄文人から弥生人への移行は「なぜか進化の順序が逆転するような現象が起きていたことになる」とある。縄文人の方が進化した歯を持っていたとされるのである。まだこの点に関しては疑問点が多く、文化的影響だけでは説明するのが困難な状況にあるようだ。また大陸の華南の資料がでてき、弥生人と同じような人骨があった。渡来説もまた半島以外も見なければならない。2015/08/09
HITO
1
以前直接中橋先生のお話を伺う機会があって、大変感銘を受けたのを覚えている。古人骨についての深い洞察と、医学的な知見に感服した。今後のさらなる研究の進展に期待したい。2009/10/20
いちはじめ
1
著者は副題からも想像がつくように古人骨の研究者。その研究成果の一端をコンパクトにまとめた本。なかなか興味深い。あと、日本人起源論の論争史をまとめた章もあり、便利。2005/01/23
takao
0
日本人だけ東南アジアでは特異的（孤立的）で、ルーツがよくわからない2016/10/16
ふじ
0
四天王寺春の大古本祭り 古書キリコ ￥800 2011/05/01
