内容説明
日本人でもない。韓国・朝鮮人でもない。「異質」な存在として日本社会を生きる60万在日コリアン。二つの祖国に揺れた力道山。「日本人」を志向した新井将敬。日本というシステムと闘う孫正義―彼らの半世紀を通し、「祖国」や「民族」の意味を問い、日本社会の「内なる国際化」をとらえなおす。
目次
第1部 “在日”を考える(同化と異化の狭間で―在日の現在(いま)
差異と平等のジレンマ―在日コリアンの戦後50年
帰属への抵抗―在日として生きる意味)
第2部 “在日”を生きる(二つの祖国―力道山の伝説;祖国の壁―本国投資に命を懸けた三人の男たち;日本人になりたい―新井将敬の生きざま;日本というシステムと闘う―孫正義の挑戦;在日コリアンはどこに向かうのか―民族教育の未来)