ブルーバックス<br> 植物はなぜ5000年も生きるのか―寿命からみた動物と植物のちがい

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植物はなぜ5000年も生きるのか―寿命からみた動物と植物のちがい

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  • サイズ 新書判/ページ数 229,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062573658
  • NDC分類 460
  • Cコード C0245

内容説明

200歳の人間はいないのに、200歳の屋久杉はまだまだ子供。どちらも細胞からできているのに、動物と植物のこのちがいは、なぜなのだろうか。なぜ生物には寿命があるのだろうか。生物の「生」の不思議を解き明かす。

目次

第1章 生物は何歳まで生きられるのか
第2章 地球型生命の誕生
第3章 動物の体、植物の体
第4章 老化する細胞、老化しない細胞
第5章 動物の老化と寿命
第6章 植物の寿命
第7章 植物はどこまで大きくなれるのか
第8章 過去の生物―寿命の進化

著者等紹介

鈴木英治[スズキエイジ]
1953年、静岡県生まれ。千葉大学理学部生物学科卒。大阪市立大学大学院を中退。現在は鹿児島大学理学部の地球環境科学科教授。理学博士。植物生態学を専門とし、大学院の時から木の年輪を研究してきた。屋久島の屋久杉自然館に飾られている杉円盤の樹齢決定も行った。ただし、最近は年輪のない熱帯林の多様性を研究している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まる

28
寿命を考える上で「個」とは何かという問いはやっぱり欠かせませんね。どこまでを同じ命として考えるのか…うーん…動物については先日読んだ本と同じような内容でした。ずっと理科が大の苦手で生物も壊滅的だった私にはところどころ拒否反応が起きかけましたが、簡単な言葉を使ってわかりやすく書かれていると思います。2015/05/28

大道寺

9
植物の中にはなぜ動物とは異なり何千年も生きることができるものがあるのか。言い換えればなぜ動物はせいぜい150年くらいで死ぬ仕組みになっているのか。答えは、植物と動物の細胞の構造の違い、身体の複雑さの違い、等にあり、誤解を招きそうな言い方をするならば、それぞれの種の戦略の違いにある(植物の中にも長命なものもあれば短命なものもある)。誤解を招きそうと言ったのは、「種」が人間みたいにして戦略を考えているわけではないと考えるからだ。/生物学の本を読むと、社会の歯車なんかよりずっと根源的な歯車のことを考えさせられる2013/02/20

Humbaba

8
個々の細胞が集まって一つの個体を形成する。それは動物でも植物でも同じである。動物の場合には活動を止めてしまった細胞はそこで切り離され、ずっと残っているということは基本的にはありえない。一方で植物は構造としてそのような細胞を残しておき、生きている細胞は全体の中の一部にすぎない。2014/02/05

ジュリ

3
長生きの植物は4000年近くも生きている。こんなに長生きするなんて不思議。動物はテロメアが短くなるので細胞分裂に限界があるけれど、植物の場合は成長し続ける。動物とは成長の仕方が違うし場部だから長生きできるようだ。2018/01/03

鏡華月

2
とてもわかりやすく丁寧に寿命の違いが説明されていて読みやすかった。どうしてそんなに長く生きるのかについても、人間の違いを説明したうえで証明しているので良かった。 生物に興味があるという方はぜひ、読んでみてほしいと感じるものでした。2017/05/23

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