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内容説明
女性研究者の最大の障害とされる結婚や子育ても、その経験を男にはまねのできない強みにしてしまおう。積極的でスマートな研究生活を送っている、先輩女性研究者からの実感アドバイス。理系をめざす女性たちに贈る熱いエール。
目次
1 理系が女性に魅力的な9つの理由
2 分野を選ぶ8つのポイント
3 学部・学科について16のアドバイス
4 研究室を選ぶ7つのチェックポイント
5 理系男社会で生きる9つの心構え
6 理系で修業する11の覚悟
7 学会を活用する9ヵ条
8 世界を広げる7つのネットワーク術
9 結婚について9つのアドバイス
10 妊娠、出産と子育て15の乗り切り術
11 たくましい理系の女性たちに学ぶ7話
12 21世紀の理系の女性へ7つのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mukimi
103
読み始めてから、30年ほど前に書かれた本だと気づく。理系の研究者であった母が女手一つで私を育てていた時代の話である。とりあえず母の偉大さに思い至る読書だった。内容に関しては、女性の社会進出に関する状況は急激に変化しており全体的に古いと感じるところが多かったが、女性はしなやかさとたくましさを持って開拓者であらねばならないと、普遍的に女性を叱咤激励するような素晴らしい記述もあり、辛い時に見返せるようにしっかりマーキングした。2023/05/07
佐島楓
45
私は残念ながら理系ではないけれど、理系の女性にあこがれを持っている。この本は理系の、特に研究者を目指す女性のために書かれている。母親と研究者、おいしいとこどりができるのは女性の特権なのだということがとてもよくわかった。もちろん、パートナーの協力と仕事環境が恵まれていないと辛いものとなってしまうが、もっと胸を張って、夢を持って生きていっていいというエールをいただいた気分になった。2015/04/24
ふぇるけん
13
子供が将来理系に進もうと思ったときのために予習(笑)女性研究者による研究生活と家庭の両立、女性特有の難しさに関するアドバイスはもちろん、研究生活そのものの魅力なんかも伝わってきた。私自身、理系出身でありながら科学的知見に乏しいというコンプレックスがあるので、子供には科学の面白さがわかってもらえたらいいなぁ。2015/01/21
香菜子(かなこ・Kanako)
9
理系の女の生き方ガイド―女性研究者に学ぶ自己実現法。宇野嘉津子先生と坂東昌子先生による著書。出版されたのは2000年と古いけれど、理系の女や女性研究者にとっては普遍的な内容だと思います。結婚するしないや子供を持つ持たないは個人の自由だけれど、理系の女や女性研究者に限らず、結婚や子育てといった経験を強みにできる女性は強いはず。2018/01/28
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
6
☆×4.0…この本を読んだときにある人間を思い浮かべてしまったのは…そう思うとこの本を読んだときその人はこの本の二人の著者のように自主性がない人だったように感じるのです。自分の性を前面に出してしまった。それが敗因だったのでしょう。一応対象は女性とはなっていますが彼女たちの考え方には学ぶことがあると思います。結局のところは性別関係なくこういう世界に身を置くということは誠心誠意頑張る、ということ。そして多くの視点をそろえておくということ。2020/10/11