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内容説明
「相手を錯誤に陥らせ、みずからモノを差し出させる」―それが詐欺の真髄だ。狡猾な犯罪者たちは、どんなテクニックを使い、私たちのいかなる心理をついてくるのか。そして、だまされる側の問題は。人の心の弱さやスキにつけこむ犯罪の、多様な手口を紹介する。
目次
第1章 欲望につけこむ
第2章 不安をあおる
第3章 権威をかたる
第4章 社会システムを逆手にとる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牧神の午後
12
ブルーバックスに収められているのに少し違和感がある叙情的な書き振り。人は騙し騙されるものであって、もちろん騙すほうが悪いのだけれども、ぶっちゃけ悪いこと考える人間の方が、本当に物事を考えている。もうそれはそれは深く物事を考え、どうすれば自分の得になるのか、人間の意識・社会の裏をかこうとする。もっとその頭を社会の役に立てるように使いなよ、とあきれるほどに。逆に騙される側は、彼らがどのように裏をかいているのかを知っておいたほうが絶対良い、と感じられる本です。オレオレ詐欺なんてほんと、昔からあったのね。2014/04/05
ソルト佐藤
8
心理学の本と云うよりも、事例集のような本だということで、読んでみる。たしかに、いろいろな詐欺事件のカタログ。でも、ちょっと(出版当時でも)古い話題が多いかな。いろいろ面白い事例もあるもの、一番身に迫ってくるのは、あとがきに書かれた著者本人がほんの少し関わった詐欺事件。これだけ、事件を調べた人でも、十分に騙されうる。そして、得たいのしれない存在は、在る意味恐怖小説以上。2020/09/24
中島直人
7
(図書館)24年前の本だけど、騙す方も騙される方も、本質的には何も変わっていないなと感じさせてくれる。2020/07/26
ノラえもん
5
犯罪事例集みたいなところからなぜ人は騙されてしまうのかということを考えていきます。読み物的に読めて面白いなと思いました。元ネタになっている影響力の武器も読んでみたいと思いました。2018/10/07
key
2
詐欺師は人を騙すときに心理的な盲点を突いてくるので分っていても防ぐことは難しそうです。それにしても、1986年にオレオレ詐欺があったことに驚きです。2014/07/24