津軽双花

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062201469
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

家康の姪・満天姫、三成の娘・辰姫。津軽家に嫁入りした二人は、十三年越しの因縁に相見える。直木賞作家が描く、これぞ女人の関ヶ原運命の一戦は家康に軍配が上がり、敗者は歴史に葬られた。
そして因縁は、遠く津軽の地で花ひらく。
家康の姪 対 三成の娘――これぞ女人の関ヶ原!

徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。ともに津軽家に嫁入りした二人は、関ヶ原の戦いから十三年越しの因縁に相見える――。

そして美姫の戦はここから始まった! 戦国の終焉を辿る本能寺の変、関ヶ原の戦い、大坂の陣を描いた傑作短編も同時収録。

津軽双花
鳳凰記
孤狼なり
鷹、翔ける


葉室 麟[ハムロ リン]
著・文・その他

内容説明

天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられる―。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という言葉だった。美姫たちの戦いはここから始まった!乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ヶ原の戦い」「本能寺の変」を描いた傑作短編も同時収録。

著者等紹介

葉室麟[ハムロリン]
1951年福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業。地方紙記者などを経て、2005年「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞を受賞し、作家デビュー。2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

140
葉室麟は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、中編1作、短編3作の連作小説集です。何と言っても、表題作の「津軽双花」です。正室・側室の凛とした戦い・生き様を見事に描いています。関ヶ原の戦い、大坂の陣に関する著者の新解釈も新鮮でした!短編なしで「津軽双花」を長編に進化させても良かったかも知れません。2016/08/21

Aya Murakami

108
講談社文庫歴史時代小説フェア 津軽双花は正室と側室のドロドロバトル…だったらありきたりすぎてひねりが欲しいと期待しながら読んでいたら案の定ひねりが来ました。しかもお家騒動を絡めたややミステリー仕立て!権威を欲しがるよりも与えられた役目をしっかり果たそうという感じの内容でした。それにしても満天姫も辰姫も津軽を守るために強い強い…!詳しくはネタバレになるのが怖いのでどうぞ書店か図書館で続きをどうぞ。2021/10/25

藤枝梅安

94
石田三成の娘・辰姫は北政所の養女として津軽家の当主・信枚に嫁いだ。思いやりある夫との静かな日々に一石が投じられる。天海の画策で、家康の姪に当たる満天姫が津軽家に輿入れし、辰姫は正室の座を追われ、上野の大舘の陣屋で暮らすこととなる。確執と恩讐を越え、津軽家を守るため、二人の姫は交わることのない想いを秘めたまま生涯を送る。解説が中心の一篇。新聞連載のため記述の重複があるがやむを得ない。「決戦!」シリーズに筆者が寄せた3篇を付録のように付け加えてある。2016/08/19

nico🐬波待ち中

72
戦国の世、不思議な縁で結ばれた二人の女性の物語。関ヶ原合戦で戦った石田三成と徳川家康。あの戦から十三年の後、三成の娘・辰姫の嫁ぎ先に家康の姪・満天姫が嫁いできた!一番驚いたのは、この物語が史実に基づいたものだということ。三成の血筋が残されていた事実に驚いた。敗者三成の娘という宿命を背負いながらも、満天姫に対し一歩も退かず渡り合う辰姫。誇り高き女性同士の因縁の戦いは激しいものと思われたが……。自分の宿命を受け止め、心を高くして生き抜いた戦友のような二人の女性の生きざまは実に見事だった!2016/09/12

さつき

66
表題作は津軽信枚に嫁いだ2人の女性、辰姫と満天姫の物語。石田三成の娘と徳川家康の養女が同じ大名の妻となっていたことを最近まで知らなかったので新鮮な気持ちで読みました。2人の葛藤はもちろん、関ヶ原の戦い、大坂の陣の真相!など新解釈があり、面白かったです。他3編は決戦シリーズに入っていて既読でしたが、同じ世界観の作品なので通して読むことで流れが感じられ良かったです。2018/04/14

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