出版社内容情報
山形の原田家に代々伝わる紅花染めの秘帳が盗まれた――隼新八郎は踏み入れたことのない東北へ、事件の謎をとくために向かった。隼新八郎のもとにはいつも厄介ごとが持ち込まれる。
ある日湯島の勘兵衛から相談を受けた新八。それは向島にある松倉屋別邸に見知らぬ住人が住んでいるから、名主が調べに行くと、松倉屋の知り合いだという人物が住んでいた。名主が松倉屋に問い合わせていくと、そんな人は知らないという。名主は困惑して、何度も松倉屋を訪ねるが主人も番頭も出てこない。するとある日、松倉屋聖之助と番頭の伊左衛門が急に旅に出かけたという。
その相談を受けたあと、山形からきた原田みづきとう女性から、家に代々伝わる紅花初め秘帳が盗まれたという。それをもっていったのが母親の幸江らしい。どうしても秘帳と取り戻したい、というみづき。そしてみづきには実は聖之助との縁談話が実は持ち上がっていた。
二つの相談をうけたあと、江戸南町奉行の根岸肥前守鎮衛のもとへいった新八は、幸江が逃げたらしい奥州・白河へ向かうように言われる。そして向島の一件は、大竹金吾に調べるよう命じられる。
この二つの事件は何らかの関わりがあるのか?
新八郎は足を踏み入れたことのなかった、東北へ向かった――。
平岩 弓枝[ヒライワ ユミエ]
著・文・その他
内容説明
隼新八郎は、二つの厄介な相談事をもちかけられた。ひとつは、向島の松倉屋別邸に住む見知らぬ住人と、別邸の主・松倉屋聖之助とその番頭の失踪事件。もうひとつは、山形からきた原田みづきという女性から相談された、原田家に代々伝わる紅花染め秘帳を母親の幸江が盗んで逃走したという事件。相談をうけたあと、江戸南町奉行の根岸肥前守のもとへいった新八郎は、幸江が逃げたらしい奥州・白河へ向かうように命じられる。二つの出来事に何か関連はあるのか。そして新八郎の道中はいったいどうなるのか?!謎が謎を呼ぶ、『はやぶさ新八御用旅』シリーズ第6弾。
感想・レビュー
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