メルトダウン 連鎖の真相

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  • サイズ B5判/ページ数 295p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784062184205
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0030

出版社内容情報

事故はなぜ起きたのか?事故は本当に防ぐことができなかったのか? NHKが総力をあげた調査報道に新事実を加筆した書き下ろし新作「失敗したら地獄のようなことになる」
技術班の解析担当者は身震いした。最前線で対応にあたっていた一人は、心臓がでんぐり返ったようなすさまじい恐怖を感じた。このままいったら格納容器が一気に破損し、あたり一面が放射能に汚染されてしまい、自分たちも生きて帰れないと思った(本書より、一部改変)

3つの原子炉が同時多発的にメルトダウンするという未曾有の事態に見舞われた福島第一原発。想定外のトラブルが連鎖し、格納容器爆発の危機が迫るなか、東京電力の技術者たちは死を覚悟した。400人以上に取材して浮かび上がった驚愕の新事実とは!

B5版カラーページに、事故現場の貴重な写真と東電社員の貴重な証言、多数掲載。福島第一原発事故を理解するための必須の一冊

はじめに
第1章 全電源喪失
第2章 ICとRCIC
第3章 決死隊のベント作業
第4章 幻の電源復旧
第5章 忍び寄る連鎖
第6章 加速する連鎖
第7章 使用済み核燃料の恐怖
第8章 冷却の死角
第9章 SR弁とベント弁の死角
第10章 死角をなくすために
おわりに


NHKスペシャル『メルトダウン』取材班[NHKスペシヤルメルトダウンシュザイハン]
著・文・その他

内容説明

3つの原子炉が同時多発的にメルトダウンするという未曾有の事態に見舞われた福島第一原発。想定外のトラブルが連鎖し、格納容器爆発の危機が迫るなか、東京電力の技術者たちは死を覚悟した。400人以上に取材して浮かび上がった驚愕の新事実とは!?事故はなぜ起きたのか?事故は本当に防げなかったのか?第67回文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門大賞受賞。

目次

第1章 全電源喪失
第2章 ICとRCIC
第3章 決死隊のベント作業
第4章 幻の電源復旧
第5章 忍び寄る連鎖
第6章 加速する連鎖
第7章 使用済み核燃料の恐怖
第8章 冷却の死角
第9章 SR弁とベント弁の死角
第10章 死角をなくすために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
白黒、カラー写真を織り交ぜた、ドキュメンタリー。 われわれは、原発から吐き出されてくるベント(放射性物質 を外部に放出、15頁下段)という名の弁当を強制的に食わされ、 外部被曝、内部被曝させられ始めたのだった。 本書を読めば、(地獄絵の)再稼働とか、輸出とか、 拙速には口走れないはずだ。 108-09頁は死を覚悟して撮影した写真がある。 言葉も出ない。 作業員は、口々に、死ぬかもしれない、と随所にみられる。 電源用12Vバッテリーの調達に死にもの狂い(144頁~)。 2014/03/25

G-dark

5
こういう言い方は不謹慎かもしれませんが、パニック映画を観るよりも、この本を読む方が、ずっとずっと怖い。この本には、まさにその当時の原発における社員たちの様子を写した写真が載っています。この写真たちは、社員たちの遺書代わりとして撮られたもの。生きてこの場から帰れるかわからない、でも一刻も早く作業をしないといけないので手紙は書いていられない、…だから写真。わたしは福島に知人が数人居るので、東電社員を擁護したいわけではありません。けれど、こうして現場で作業をした社員たちが無事なのか、とても心配になりました。2013/10/05

キコ

4
毎年3月に再現ドラマをやっていましたね。あれは怖かった。すべての電源が失われてしまった場合、最終的に役に立つのは「手動」ですね。便利な道具だったはずの核エネルギーに翻弄される人間たち。やはり人間は核を制御するには、まだまだ未熟と言わざるをえないのではないでしょうか。2015/04/27

風鈴

2
写真が豊富で事故を理解する一助になりました。しつこく検証を図る職人気質がはまりました。2020/01/20

佐藤丈宗

2
あの時、何が起きたのか? 何故起きたのか? 何が出来て、何が出来なかったのか? この本は足掛け三年三回にわたったNHKスペシャルをもとに構成されている。400人にも及ぶ当事者へのインタビューや多数の写真や図面、CGを駆使して価値判断を削ぎ落とした「あの時、何が起きたのか?」という「事実」に迫ろうとした労作。まず原発に対する好悪や政治的イデオロギーは隅に置こう。是非を論ずる前に重要なのが、まずは煽りや偏りを極力排除した「事実」を知ることであろう。2016/11/22

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