おまえさん〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062172530
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。
知らなきゃよかった?

謎解きは終わっても、恋心は終わらない。

どうしてこんなふうに「こころ」が書けるんだろう
二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繫がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。真犯人が判明した後、さらに深く切ない謎が読者を待つ。男は男で、女は女で、それでも男女で生きていく。
宮部みゆきにしか書けない奇跡の大長編。

宮部 みゆき[ミヤベ ミユキ]
著・文・その他

内容説明

二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繋がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年生まれ。東京都出身。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞。93年『火車』で山本周五郎賞。97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞。99年『理由』で直木賞。2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、02年司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞文学部門。07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

52
史乃さんは14歳か15歳だったのですね。そんな歳で恋をしたら、一途に信じ込んで一直線に破滅に進んでしまうのも有りなのかと切なくなりました。三ちゃん、弓さんと呼び合う二人も史乃さんと同じ年頃だとは。 女の子の方が成長が早いのでしょうか? 信之輔さんも、おしんさんも切ない片恋で苦しみつつも、周りに優しくて頼りになる仲間がいたからこそ乗り越えられたのでしょうか。 そんな、人の思いの深さ、やるせなさをヒシヒシと感じました。 やっぱり平四郎さんや淳三郎さんのような、ぼんくらな方が好きかな。2015/08/18

くりきんとん99

51
さすが宮部みゆき!!あっという間に面白く読んでしまった。久しぶりの「ぼんくら」シリーズ。前作のことはほとんど覚えてないけど、十分面白く読めた。長編だったけど、下巻は短編みたいな。ほのぼのだったり、切なかったり。ラストはしんみりかな。新しい登場人物、丸助、淳三郎の今後の活躍も楽しみ。でも「ぼんくら」「日暮らし」をもう一度読まなくては。2011/10/15

れいぽ

36
おまえさん、おまえさん。この時代の妻たちの、連れ合いへの呼びかけは何と深い響きがあるのだろう。恋しさも切なさも、愛情も憎悪もこめて等しく「おまえさん」と表現する。「転び神」の「おまえさん」には何故だか涙がこぼれました。淳三郎がいいキャラしてたな~。続編待ってます!!【リーフレットより要約】ぼんくら3作目は当初の刊行予定より三年遅れてしまったので文庫で出すことを宮部さんが提案。ところが版元から「単行本で揃えている方は村上豊さんの絵を単行本で見たいと思っている」との指摘を受け両方作ることとなった。2011/10/20

だんたろう

34
恒例の弓之助の謎解きは、導入部であっさりと終わってしまう。そこから怒濤のごとく押し寄せる、人と人、心と心の重なり合いがすばらしい。悪事よりも、悪事に走らなければならなかった事情を憎む。ほんの小さな救いがあれば、道を誤らないかもしれないし、やり直しもきくかもしれない。それは一人の力じゃなくって、頼ればいいんだと教えてくれる。出来る人が出来ることをそれぞれに行う。そんな積み重ねが、人を世の中を豊かにする。新キャラでは大活躍の淳三郎もいいが、なんと言っても丸助が良かった。幸せそうな丸助の笑顔に目頭が熱くなった。2012/02/01

まりもん

32
再読。弓之助の兄である淳三郎は何だか憎めない良い兄貴だなぁ。岡っ引きになったら面白そうだけど、将来的に弓之助のてかになるのは兄のプライドが許さないようなので違う職業かなぁ。今後も登場して欲しい。2012/03/05

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