一心斎不覚の筆禍―物書同心居眠り紋蔵

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062149082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

醜男だからと嫁ぎ先から逃げ出した姫。相手の男が美女を後釜に迎えると、言えた義理ではないのに姫が難癖をつける。わがままにも程があるとは思いつつ、今日も紋蔵は知恵を絞る。

著者等紹介

佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞を受賞。平成5年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール

10
今回は紋蔵さんが直に登場する部分は減って脇役が多かった。醜男の若殿と別れたお姫様の話は面白い。さいごの話、怠け者の義父に売り飛ばされそうになったかほがどうなるかと心配したが、最後はめでたし。佐藤さんのお話には不幸な子供が多く登場する。2022/09/29

おかめ

6
再読。時々すごく気の毒だなぁ、と思う話がある。一話目の三浦又八のように。頑張ってたのに…。名前からして頑丈そうな不動岩五郎さんがまさかの急逝。文吉君も勘太ちゃんもまた紋蔵さんの家の子に。自分の出自で心を痛める勘太ちゃんが不憫。子どもたちのことであれこれ頭を悩ます紋蔵さんは何だか生き生きしているようで微笑ましい。文吉君は最初から大物感があったが、勘太ちゃんはどんなふうに成長するのかな? そして妙ちゃんは? 先が楽しみ。2015/08/28

あここ

5
いろんなところから事件がやってくる。。。子供たちやら上役。金吾ちゃんやら。ゆっくりする間がないから居眠りしてまうんちゃうか(笑)今回は金吾ちゃんよう出てきた、しゃべり方好かんけど仲良しなのね。。頼ってるんかな。 文吉くんは相変わらず男らしくって、立派な同心になりそおだ♪でも手当たり次第に助けてたら身が持たないよ。。。『一心斎』の歴史がどうこうって次に『糞尿』なので気が抜けた(笑)些細な事件を追ってみたら大きかったり他の事件と繋がったり、元は何やったか。。。??って。麦っぺは若奥さま頑張ってるかなぁo^^o2010/08/27

ちゃこ

4
物書同心居眠り紋蔵シリーズ第9弾。8話収録。【初出『小説現代』2007年1月号〜2008年3月号(隔月掲載)】文政12年(1829)頃、春〜秋。麦の祝言も終え、子どもが妙のみと寂しくなった藤木家に、戻ってきた文吉と勘太。いたずら坊主だった文吉がしっかり者になってきていたりと、子ども達の今後の成長が楽しみ。今回は厄介な頼み事で紋蔵を悩ませる沢田さんの出番がなかったので少し淋しい気もする。/[2015ー009]2015/11/13

蕭白

3
文吉が戻ってきて藤木家は安泰?どことなくユーモラスな雰囲気が大好きです。2010/07/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/411545
  • ご注意事項