彼女の部屋

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062120302
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

八年前に死んだ父親が、ある日突然帰ってきた。家族の喜びと幸せを、切なく描いた「父の帰宅」、友人宛に送られてくるストーカーの手紙を引き取った・ゆりえ。その手紙を見に集まった友だちは、手紙に記された住所をたよりに“彼”の家を探す。ストーカーの手紙からはじまる物語「愛の手紙」、さほど仲のよくない女友だち・北原さんの強引な誘いを断れず、彼女のマンションへと招待された恭子。彼女がそこで見たものは!?「彼女の部屋」ほか3編を収録。女と女、女と男。そこにあなたがいる。芥川賞作家が描く、6つの透明な物語。

著者等紹介

藤野千夜[フジノチヤ]
1962年福岡生まれ。千葉大学教育学部卒業。1995年「午後の時間割」で第十四回海燕文学賞受賞。1998年『おしゃべり怪談』で第二十回野間文芸新人賞受賞。2000年『夏の約束』で第一二二回芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆにこ

24
表題作の彼女の部屋に出てくる北原さんのようなタイプは苦手。ストーカーになりそうな、人の心が読めない人だと思う。2013/11/21

おれんじぺこ♪(15年生)

18
どれも日常的なことで、それが?みたいな感じに捉えてしまった。読み手の精神状態によるものなのかは、不明だけど。イマイチ2016/10/02

アコ

17
6篇収録の短篇集。“日常を描いていているP200台の短篇集の新規開拓”と選んだ1冊。文字も大きくこりゃ読みやすそう!とおもうも、えーと…たしかにどこにでもありそうな日常がここには描かれているとはおもう。でもねえ、ちょっとオチがなさすぎて困惑。「え、そこで終わり?!」が続くので退屈。読み手を意識していないだらだらとした文章に思えてしまって途中から流し読み。やっぱり短篇集にある程度の切れ味を求めているんだなと自分の好みを改めて知った気分。2016/05/01

ららぴぴ

10
日常で「あぁちょっと気になるな」な出来事を「あぁちょっと気になるな」とさらりと書いた短編集だった。「愛の手紙」は少し笑った。私も友人からそんな話を聞いたら手紙を見に行くし、ストーカー宅を覗きたくなる。2014/08/25

zanta

9
40/2/8/2017 既視感かと思っていたら再読だったと気づいた。だけど、どう終わったかを思い出せない。ちゃんと最後まで読み通した。前回と同じ感想を持ったから、二度目で理解が深まったと言うことはなかったもよう。だけど、嫌な読後感でもない。読みやすくて面白かったと言える。2017/02/08

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