海霧〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 508p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062114189
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

馬を駆る娘がいた野望を秘めた若者もいた。多彩な一族が織りなす北の地の物語。

著者等紹介

原田康子[ハラダヤスコ]
1928年東京生れ。二歳の時釧路に移り住む。釧路市立高等女学校卒業。東北海道新聞社の記者となる。56年同人誌「北海文学」に発表後東都書房から出版された長編小説「挽歌」(女流文学者賞)はベストセラーになり、更に映画化されブームとなった。主な著書に『蝋涙』(女流文学賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カナッパ、ユイッパ

1
(★4.0) 北海道の釧路を主な舞台に事業に成功した主人公と家族の物語です。 下巻では、些細な判断の誤りで、物事の歯車が少しずつ合わなくなり、ゆっくりとした凋落が描かれています。女性の目線で書かれているためか、悲壮感はなく事が淡々と進んでいく様は、読んでいてい気持ちが良いです。何かを訴えるのではなく、物語の家族がただそこに存在した、そのことが素晴らしい奇跡であること、その素晴らしさを味わうことができました。2019/05/12

ビーグルの匂い

1
幕末、明治、大正、昭和にわたる釧路を舞台とした家族の物語。いつまでも物語が続いていくような錯覚に捕らわれる。物語を読み、釧路という街がどのように変遷して行ったのかも理解出来た。街は海岸から始まり内陸へと中心部を移していったのだ。それは今も続いている。駅前が寂れたこともその過程なのかもしれない。2018/02/02

Mameyama

1
原田康子のルーツを探る壮大な物語。読後満足感いっぱい。長編だが読んで良かった。2016/01/06

nari

1
明治から昭和にかけて、北海道・釧路の地に一代で大商店を築いた男と家族の3代に渡る盛衰が、街の発展とともに描かれる。かなりの長編で、しかも密度も濃くて、読み通すのに時間はかかったけど、いったん読み始めたらなかなか止められなくて、連日睡眠不足になりました。2009/11/06

猫草

0
下巻はやはり色々な人との別れが………親から子 孫へと続く長い家族の歴史。さよの地道で丁寧な暮らし方が救い。長編だけど疲れない 読み応えのある小説だった。2015/08/30

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