西南シルクロードは密林に消える

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  • サイズ B6判/ページ数 367p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062112321
  • NDC分類 292.09
  • Cコード C0036

内容説明

中国・成都からビルマ北部~インド・カルカッタまでの古代通商路。それは謎にみちた最古のシルクロードと言われている。戦後、世界で初めて、この地を陸路で踏破した日本人ノンフィクションライターが見たものは?ジャングルの自然、少数民族、ゲリラたちと織りなす、スリルとユーモアにあふれる奇想天外な辺境旅行記。

目次

第1章 中国西南部の「天国と地獄」―中国・四川省~貴州省~雲南省(シルク発祥の地・四川省成都;三星堆遺跡の驚異 ほか)
第2章 ジャングルのゲリラ率軍記―ビルマ・カチン州(カチン軍ゲリラ出現;中国公安に捕まる ほか)
第3章 密林の迷走―ビルマ・カチン州2(文明という名の重力;中国気功整体に救われる ほか)
第4章 秘境・ナガ山地の奇跡―ビルマ・カチン州~ザガイン管区(インド国境へ;怪しい大尉と舟の旅 ほか)
第5章 異常城市―インド・ナガランド州~ベンガル州(密林のドン・キホーテたち;東側の実家と西側の里親 ほか)

著者等紹介

高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年東京八王子生まれ。早稲田大学探検部、タイ国立チェンマイ大学講師を経て、現在フリーのノンフィクションライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

50
ノンフィクション作家高野秀行さんの中国からインドまでの忘れ去られたシルクロードを辿る旅。停戦状態にあるとはいえ、ゲリラからゲリラに受け渡され、さながら荷物のようにジャングルを運ばれる旅。ジャングルの中を歩き続け疲労困憊で、ヒルに悩まされ、スケジュールは遅れに遅れ、象に乗っての移動では象酔いし、とにかくひたすらトラブル続きの旅。高野さんの人柄と言語能力、運の強さがスゴイ!!2017/04/22

アーちゃん

21
図書館本。自分なら200%行かないようなところを冒険する著者。先に出ていた「アヘン王国潜入記」が未読なのですが、エピソードを別の本で読んでいたので、思いのほかすらすらと読めました。ほかの方も書かれていますが、エピローグは秀逸です。思いつきとイケイケで中国~ビルマ~ビルマ内少数民族×2~インドと、ビザも持たずに行っちゃうこの凄さ。もしインドで強制送還にならなかったら(懲役はともかく)どうやって帰るつもりだったのでしょうか。また大尉の息子サン・オウン君は無事大学まで卒業できたのかな。著者の援助で。2016/08/26

ごへいもち

20
すごい。けど…w。考える時間はたっぷりありそう。その後のことも知りたい、文庫本あとがきを読みたい。2015/07/07

15
単純に楽しく読みました。通勤電車でニタニタしながら読んでいたので傍から見たら怪しい人とみられていたかも。そのくらい終始面白い。でも、読んでる最中、そもそもこの旅の目的は何だったのか、ふと我に返り自問することも度々。筆者の目的は思い出すも、筆者に同行しているゲリラ軍の人たちは何故同行しているのか、、、? 『アヘン王国潜入記』に続きビルマ北部のジャングルを彷徨う様は、やはり凄い(?)と思った。2014/10/06

はる

14
図書館本。近ごろ手に取った本の中ではダントツのタイトルとカバー写真。そしてその中身は、どこまでが実々でどこからが虚々なんだ?という面白さと恐ろしさ。全部が嘘といわれても全部が真実といわれても、信じますとも。「アジア納豆」が読み手をこんなところまで連れてきてくれた不思議。きっと次に熱を出して見る悪夢は、憧れのゾウで密林を彷徨いながら「寝るな!寝ると死ぬぞ!」だな。2017/10/16

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