内容説明
多くの人は、人には心があることを忘れてしまっているように見えますし、教育もこんなことを続けているとどうなるのだろうというような教え方を変えようとはしません。それでわたしは、わたしの心持ちを少数の人にでもよいから一度沁々聞いていただきたいと思うようになりました。―甦る名著。大数学者・岡潔の言葉。
目次
こころ
天と地
教育はどうすればいいのだろう
いのち
池の底
創造性の教育
教育というもの
大脳前頭葉
数学教育
女性と情緒
著者等紹介
岡潔[オカキヨシ]
二十世紀の日本が生んだ大数学者。京都帝国大学卒。生涯の研究課題は多変数解析函数論。日本学士院賞、文化勲章、勲一等瑞宝章。『春宵十話』(毎日新聞社)、『風蘭』(講談社)を始め数多くの随筆集を著す。とりわけ教育と人の心の在りように関しては強い危機感を抱き、数学者としての独自の視点から様々な提言を遺している。それらは驚くほど現代の状況をいいあてており、いまでも根強い信奉者をもつ。1978年没
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