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自衛隊「影の部隊」―三島由紀夫を殺した真実の告白

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  • サイズ B6判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062107815
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0036

内容説明

「自衛隊クーデター計画」は実在したのか?「日本版CIA」は存在したのか?三島は美学を全うするために死んだのか?三島はノーベル文学賞を捨てたのか?三島を殺したのは誰か?明かされた戦後史最大の秘密!三島が傾倒した元将官が書く慟哭の手記。

目次

序章 三十年目に届けられた遺言状
第1章 ノーベル文学賞を捨てた男
第2章 影の軍隊
第3章 武士道と不正規軍
第4章 自衛隊調査学校「青桐グループ」
第5章 横の連携から「楯の会」へ
第6章 自衛隊に突きつけた刃
終章 誰が三島を殺したのか

著者等紹介

山本舜勝[ヤマモトキヨカツ]
1918年愛知県生まれ。1939年陸軍士官学校、1944年陸軍大学を卒業。終戦まで陸軍少佐として参謀本部に勤務。「情報機関」陸軍中野学校の教官も兼務した。戦後、陸上自衛隊に入隊し、米国陸軍や米特殊戦学校に留学。帰国後、自衛隊調査学校の「対心理情報課程」創設に携わった
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

43
三島が自衛隊員を前に演説をし、賛同が得られないから自刃したという断片的な話は知っていたが、それが真相ではないことをこの本を読んで改めて知ることができた。それと同時に、なんて生き急いだ人なんだろうとも感じた。戦後70年が過ぎ、自衛隊のありようも変わりつつある。違憲だなんだと言われながら、海外派遣されたり、イージス艦を保有したり。三島が望んでいたものとは形が違うかもしれないが、でも確実に、自衛隊は自分の国を自分で守る組織になりつつあるように思う。この現状を見たら、三島はなんというのだろうか。まだ生ぬるい?2016/06/05

yamatoshiuruhashi

30
旧軍より情報畑を歩み戦後も自衛隊で情報戦を如何に戦うかを問い続けてきた著者が、三島との関係、三島事件の背景を書いている。中でも三島と著者の公私にわたる関係の記録はその縦軸として重要である。本人は情報担当者としての矜持を明確にしながらも三島の崇高な魂のために書くべきことを書いたと言っている。しかし、その矜持のためにどこまで真実を書いたかも疑心暗鬼になる。真実と書いているが、それが国家のためにならないと思うのなら、嘘を書いているかもしれない。私的手記ではないだけに検証が必要な部分があろう。2019/02/19

nobody

14
情報将校として三島と動くようになった筆者は当初、三島の行動を全て盗聴盗撮して本人に示し情報戦の何たるかを思い知らせた。その後2人は不即不離の関係だった。「三島こそ私の最高の理解者」と傾倒したのになぜか。最後までイタズラは続いていたのだ。69年国際反戦デーでのクーデター計画はH陸将を通じてアメリカの了解を得ていた(なるほど「檄」等でアメリカ批判が少ないわけだ)が、それを察知した筆者は受容しかねた。真の国士だった。それにしても「クーデターによる憲法改正」とか「不正規軍による民間防衛軍の結成」とか現実味がない。2016/09/13

Ohe Hiroyuki

3
本書は、三島由紀夫の「盾の会」を自衛隊側でサポートしていた元将校による回顧録である。▼三島由紀夫の自決が、あまりにもセンセーショナルのため注目されていないが、本書を読むと自衛隊側にもいろいろな思惑があったことが分かる。▼私が驚いたのは、三島由紀夫を支えていた自衛官は、民間防衛を真剣に考えていた情報将校(陸軍中野学校教官)であるということである。▼三島由紀夫の行動は、武士道の言葉で語られることが多いが、インテリジェンス活動でもあったことに着目するべきであろう。▼得られるものの多い本である。2023/12/20

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