裁判官は訴える!私たちの大疑問

裁判官は訴える!私たちの大疑問

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062098182
  • NDC分類 327.04
  • Cコード C0036

内容説明

本書は現役の裁判官が判例評釈や学術論文を除けば、広く一般に向け、自ら名乗って自分の仕事、生活、さらには現在の裁判所にとっての課題を、時には批評もまじえて綴ったおそらくは初めての一冊である。弁護士は本をたくさん出版している。著書を持つ検事も少なくなかった。なのになぜ裁判官の著作がほとんどないのか。国民が裁判所、裁判官に興味がなかったからではないだろう。『家畜人ヤプー』の著者が裁判官と信じられているように、文章の得意な人がいなかったわけでもない。意見表明がはばかられる雰囲気が裁判所という職場、裁判官という仕事にこれまであったことは、各判事の文章をお読みいただければ理解できるであろう。

目次

刑事裁判―刑の宣告にボランティアを導入してみれば
民事裁判・遺産分割―「現場」が好き 足でかせぐ事実審理
家事・少年審判―家裁の人 法壇で考えた子どものこと夫婦のこと
異動事情―転勤稼業の不安を解消するために
ハードワーク―矢鴨裁判官の嘆きと怒り 裁判官残酷物語
市民的自由―野鳥の会に自由に入会したい
エリートと市民と―「陪審を見て知る普通の人の偉さ」
弁護士任官制度―キャリア出身でないから見える職場の実情
仕事と趣味―山に登る一裁判官の雑感
キャリアシステム―法曹一元制度でまったく変わる任用制度〔ほか〕