Twelve Y.O.

Twelve Y.O.

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  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062093682
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人生の意義を見失い、日々をただ過ごしていただけの自衛官募集員・平貫太郎は、かつての命の恩人・東馬修一に偶然出会ったことから、想像もつかない日本の地下組織の闇に呑み込まれてゆく。最強のコンピュータ・ウィルス「アポトーシスII」と謎の兵器「ウルマ」を使って、米国防総省を相手にたった1人で脅迫劇を仕掛け続ける電子テロリスト・トゥエルブとは何者か。彼の最終的な目的は何なのか?絶望感と閉塞感が渦巻く現代を吹き抜ける一大スペクタクル・サスペンス!第44回江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

69
第44回江戸川乱歩賞受賞作、同時受賞は池井戸さんの「果つる底なき」です。「亡国のイージス」からの逆読みになってしまいましたが、こちらは情報化された兵器へのサイバー攻撃が主戦場。兵器、銃等を細かく描写を読者に実物をイメージさせておきながら、想像上の兵器や設定を盛り込み虚実を混乱させて、読む側を作品内の戦場へ引っ張り込んでくれます。後半のスピード感は見事で、薄々分かっている結末も最後まで読み切らずにはいられませんでした。表題のY.O.の意味、分かれば単純でした。2014/06/21

hundredpink

26
福井晴敏はロマンチストすぎる。2015/11/14

yukision

18
読友さんのおすすめ本。「川の深さは」と「亡国のイージス」の間の話のようで,これを読んでうまく繋がった。戦闘場面は,兵器やヘリなどに詳しくないため状況がはっきり掴めないこともあったものの,その迫力は他の作品同様十分感じられた。2019/08/29

Aquarius

12
福井晴敏作品初読み。事実と虚構は抜きにして私には圧倒的なスケールでした。人が権力を持ち辿り着く先はこんな結末なのか・・・。集団的自衛権の問題が脳裡を掠めていき,自衛隊のあるべき姿と米国との関係,日本として避けられない問題を改めて考えさせられました。福井さんの想いと表現したいことが濃縮されているそんな1冊だと感じました。内容は王道といっていいのか,読み手が登場人物の味方となり応援したくなり,そして凄惨な状況の中にも希望の光がある。利権が絡むからこそ争いがはじまるのは世の常か。亡国のイージスへと続きます!2014/06/25

calaf

7
理沙と護は生き延びたのか?そして、平と由梨は、この後どう・・・2007/07/19

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