内容説明
北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が…。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
202
なんとなく文章が拙い感じがした。このトリックはすごすぎ!偶然性が高いような気がするが。しかし金持ちのすることはよー解らん。2008/09/30
takaC
180
だってこの話では御手洗潔は占星術師としての登場だからね。これでいいのさ。2013/02/09
勇波
165
「占星術」に続いて十数年振りに再読。刑事達の無能っぷりが酷すぎて、少し気の毒。。クミと英子のケンカの時の御手洗の「恐怖で声が出ませんでした」には笑わせて頂きました★2014/04/12
Ame
146
ちょうど北海道も冬に突入する時期、まさしくこの時期・この土地が舞台のお話が読めたのは幸運でした。極寒の僻地で繰り広げられる殺戮の狂宴、連日繰り広げられる斜め屋敷の密室殺人!それだけでもハラハラで楽しめましたが、なんといっても時代を感じる渋味のある文章といかにも仕掛けの多そうな屋敷の構造に夢中になって読んでいました。なかなか御手洗が登場しないな~と思いきや、現れるなりその奇人ぶりを遺憾なく発揮していて安心しました。善良な刑事たちの凡庸さと奇天烈・御手洗の鮮やかな謎解きの対照が面白かったです。2015/11/16
てち
130
明らかに犯人はこの人しかいないのでは?とわかるのだが、動機と殺害方法が最後までわからなかった。奇想天外なトリックゆえ、おそらく誰もトリックを見破れる人はいないであろう。それぐらい完成度が高く、また屋敷が斜めっている理由も納得でき満足であった。しかし、動機は後からとってつけたような感じだったのでそこは残念。2021/07/11