内容説明
アメリカ言論界の第一線で活躍した、河上清とその一家の50年。外国のマスコミに定期的に記事を書き、その存在が認知されている日本人ジャーナリストは、いまみあたらない。河上清は明治時代にその難事をやってのけた。日本初の社会主義政党設立に挫折した青年が、K・K・カワカミとして再生した軌跡。
目次
貧しくとも ふるさと米沢
ひたすらに 東京での疾走
大胆に 万朝報論説委員
新しいいぶきに 社会主義政党の挫折
恋歌をささげて ミルドレッドへの愛
彗星のように アメリカ言論界へのデビュー
父として 子供たちの成長
奔放に 女優・竹久千恵子
吹き荒れて スパイ事件と日中戦争
身を裂かれ 抑留と審問
言論とは 変容した論調
日本を敵として 離れた夫婦
不死鳥のように 戦後の春
熱い思いに 静かな終幕〔ほか〕
河上清の日本語の主要著書と英文の著書