内容説明
２０世紀も終わりを告げるころ。凄まじい超能力を秘めた竜堂家の４兄弟に魔の手が迫っていた。彼らの力をわがものにして、地球支配を企らむどす黒い巨悪。だが、彼ら４兄弟には屈伏という言葉はない。そして、最大の潜在パワーを秘めた末弟・余が覚醒した―。想像をはるかに超えるスケール！待望の書下ろし巨篇！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi（葵・橘）
26
再読。完結したと聞き満を持して一巻から読み返し。三年半前に初登録。その時は「進撃の巨人」が重た過ぎる展開なので、気分高揚の為に手に取ったと書いてあります。その「進撃」も完結まであと数話とのこと。時の流れを実感します。超能力を持つ竜堂家の四兄弟がその能力故に狙われて！撫で斬りにします！地の文や会話に所々挟まれる批判にあの頃を感じますが、今読んでも十分面白いです。細かいことは置いといて活劇を楽しみます。2021/01/24
ナハチガル
17
「完結したと聞いて三十年ぶりに再読」というようなコメントが散見されて、なんだかうれしい。現代日本が舞台で、人間に身をやつした（転生だっけ？設定忘れた）ドラゴン四兄弟の伝奇冒険活劇って、ちょっと他に例を見ないのでは。たまたま昨日『細雪』を読み終わったんだけど、敵役の四人姉妹って、まさかマキオカシスターズがモデルじゃないよね…。兄弟の掛け合いや毒舌、メタ的な発言が懐かしくも面映ゆい。「やれやれ、伝奇小説が怪獣映画になっちまった。つぎはきっとエイリアンを乗せた宇宙船が、富士山麓に着陸する番だぜ」A。2022/09/09
澪
15
中1のとき5冊目ぐらいで挫折した「創竜伝」に再チャレンジ。始さんの「家訓いわく……恩は2倍にして返せ、怨みは10倍にして返せってね。」ってところが好き。それにしても、すごい家訓だね。2010/10/02
浮草
13
15巻がでて完結との報を聞き三十年ぶり？くらいに再読。悪徳政治家に対する辛辣さが懐かしい。現代の政治家には初読の頃と比べて良くも悪くも強さを感じないからよりファンタジー感が強まったかも。(笑)2021/02/02
おおた
11
田中芳樹は子どもの頃から話題になっていたからこそ手に取るのを躊躇したまま時が過ぎた。ようやく人の褒めているものを素直に受け取れる歳になったので繙いてみると、最初からローラースケートぶっ飛ばしてものすごくおもしろいし、やっぱりこういう話は物理法則関係ないくらいの破天荒さが必要なのだな。共和学院の話が昨今の日大にかぶってしまい、小説のような嘘っぽい現実に改めて辟易してしまう。2018/05/27
