内容説明
天正七(一五七九)年。琵琶湖畔、安土の山に峻峭な天主が完成する。黄金の瓦、黒漆の壁、朱の八角円堂。和様、唐様、南蛮風を統合した造形美が、新しい時代の到来を告げる。戦国の世の終焉と平安楽土の現出を託した天才・都市プランナー信長はどんな町作りを実現したのか?広範な史資料の渉猟と発掘調査の結果をもって、日本初の近世都市の驚くべき全貌を明らかにする。
目次
第1章 城の歴史相
第2章 安土城の編年
第3章 造営関係者
第4章 復元の史料
第5章 天主の復元
第6章 新時代の造形
著者等紹介
内藤昌[ナイトウアキラ]
1932年生まれ。工学博士。東京工業大学大学院建築学専攻博士課程修了。名古屋工業大学・東京工業大学教授、愛知産業大学学長を歴任。同大学院教授。名古屋工業大学名誉教授、元日本建築学会副会長。日本建築学会賞、中日文化賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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