内容説明
象形・指事・会意・形声。文字の造り方の四つの原則。漢字は表意文字ではなく、「表語文字」である。例えば、工・攻・扛・江・肛・空は、すべて「貫通」の意を持つ。古代神話、卜占の甲骨文字、謎の羌族、南方言語との関係などを探り、漢字誕生の背景となった文化を探究し、一五〇以上の漢字について、その起源と成立を図解。漢字と漢字文化をわかりやすく解説した漢字学入門書。
目次
第1部 漢字文化の起源(伝説の時代;古代殷帝国;羌族のナゾ;楚・呉・越―南方の異民族)
第2部 漢字の成り立ち(漢字を作った四原則;人体を表す象形文字;性と漢字;人間関係を表す会意文字;人体を表す形声文字)
第3部 漢字歳時記(春;夏;秋;冬;社会;人;雑)
著者等紹介
藤堂明保[トウドウアキヤス]
1915年、三重県生まれ。1938年、東京大学文学部中国哲学科卒業。旧制一高教授。東京大学教授。中国語学専攻。1985年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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