講談社学術文庫<br> 出雲神話の誕生

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講談社学術文庫
出雲神話の誕生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597839
  • NDC分類 164.173
  • Cコード C0121

出版社内容情報

記紀と『風土記』の記述の相違
神話に隠された秘密を明かす

記紀神話の3分の1以上を占める出雲神話。しかしその出典たる『出雲国風土記』には、記紀とは異なる舞台、神々の美しく雄大な詩が綴られていた。それらを抹殺し、出雲国を強大な国であるかのように仕立てあげた大和朝廷の策略とは、どのようなものだったのか。国引き説話や大神の麗しい物語が、支配者によってねじまげられ、被支配者たちに受け入れられていく過程を解き明かす。

出雲の弱小国がどういう理由で神代巻の3分の1も占めるとともに、それに基づいて起こった錯覚によって、1000年もの長い間、大和朝廷に対立する強大な出雲国を、われわれに想像させてきたのであろうか。まず読者のすべての方に申したいが、これまでの出雲観のすべてを完全に拭い去って、白紙の立場で新しく出雲を見直す心がまえを持っていただきたいと思う。――<本書より>


第1部 出雲国造をめぐって
 1 出雲族の発祥地
 2 国造出雲臣
 3 郡領としての出雲臣
 4 氏族構成から見た出雲
 5 国造系譜の疑問
第2部 出雲神話誕生の秘密
 1 出雲神話の担い手
 2 杵築大社の創建者
 3 出雲神話誕生の経緯
第3部 出雲神話の分析
 1 出雲の大神たち
 2 大蛇退治の説話の源流
 3 須佐之男命の出自
 4 大国主神の説話の分析
 5 三輪・賀茂氏との関係
 6 黄泉国の説話


鳥越 憲三郎[トリゴエ ケンザブロウ]
著・文・その他

内容説明

記紀神話の三分の一以上を占める出雲神話。しかしその出典たる『出雲国風土記』には、記紀とは異なる舞台、神々の美しく雄大な詩が綴られていた。それらを抹殺し、出雲国を強大な国であるかのように仕立てあげた大和朝廷の策略とは、どのようなものだったのか。国引き説話や大神の麗しい物語が、支配者によってねじまげられ、被支配者たちに受け入れられていく過程を解き明かす。

目次

第1部 出雲国造をめぐって(出雲族の発祥地;国造出雲臣;郡領としての出雲臣;氏族構成から見た出雲;国造系譜の疑点)
第2部 出雲神話誕生の秘密(神雲神話の担い手;杵築大社の創建者;出雲神話誕生の経緯)
第3部 出雲神話の分析(出雲の大神たち;大蛇退治の説話の源流;須佐之男命の出自;大国主神の説話の分析;三輪・賀茂氏との関係;黄泉国の説話)

著者等紹介

鳥越憲三郎[トリゴエケンザブロウ]
1914年、岡山県生まれ。関西学院大学卒業。文学博士。大阪教育大学名誉教授。専攻は文化人類学、古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryosuke

2
2023/09/03

茅野

2
面白くて一気読み。出雲神話は誰により、如何にして創作されたのか、という心躍る内容。但し、前半部は中世日本の統治や出雲の地理についてなどの前提知識を必要とする。2021/06/05

kaz

2
記紀神話における出雲神話の分量は3分の1にもなり、数々の神も登場する出雲。このことから古代においては出雲が絶大な勢力を誇る文明を持っていたと見る向きがあるが、この本ではそれは専ら天皇を中心とした集権国家の権威をつけるために「出雲のような強大な国を下した大和」という文脈のために作られたイメージであるとする。(少年漫画で主人公に強い敵を倒させる展開、的な)また出雲神話は土地にもともと伝わっていた様々な神話をコラージュして作られたあとがみられるとし、古事記編集者の創作の部分も多いとする。かなり説得力があった。2019/07/26

satoshi

2
梅原猛『葬られた王朝』に続いて読んだ。『葬られた王朝』は,著者はかつて出雲神話は大和で起こったことを出雲に移し替えたフィクションだと書いたけれど,それは誤りであって,やはりスサノオ,オオクニヌシの出雲王朝があったのだという内容。一方この『出雲神話の誕生』は,記紀の国譲り神話などからかつて出雲族の大国が存在したかのように思われているが,それは天皇中心の中央集権確立のためにつくられた皇室中心主義的神話のいわば副産物にすぎないと見る。主張が正反対でおもしろかった。個人的には後者の方が説得力あり。。2010/08/06

akio numazawa

1
神話の構成上の裏方として便宜上選ばれた出雲。皇室の祖神が裏方を征服する神話のスケールを大きくするため、大国主の説話が古事記では大きく取り扱われる。各地の異質な説話を一つの神の事績としたため、大国主には多くの異称が生じた。高天原に対する根国、顕国に対する黄泉国としての出雲。2024/01/28

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