内容説明
数多の「太閤記」が振りまいた誇大と虚妄に満ちた英雄伝説の数々。しかるに、本当の秀吉はいかなる男だったのか?喜・怒・哀・楽が発露する手紙。読めば読むほど面白い信書を、丹念に読み味わおう。「つゆとおちつゆときえにしわがみかな難波の事もゆめの又ゆめ」と辞世を詠んだ英雄の生きざまと本心が、まざまざとよみがえる。
目次
木下時代
長浜の城主
播州陣中より
本能寺の変前後
賎嶽の決戦
小牧陣中にて
四国平定と越中陣
聚楽第普請の頃
九州陣中より
肥後動乱の前後
小田原だより
奥州帰陣ののち
肥前の名護屋より
お拾の誕生
伏見だより
誘いの手紙
お拾さまへ
秀頼さまへ
末期の文
著者等紹介
桑田忠親[クワタタダチカ]
1902年東京生まれ。1926年国学院大学卒業。専攻は日本中世近世文化史、茶道史。東京大学史料編纂官補、立教大学講師、国学院大学教授を経て、国学院大学名誉教授。文学博士。1987年5月5日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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