内容説明
徳川将軍家の城下町として発展した東京。明治維新、震災、戦災、近代化による大変貌を潜り抜け、今なお、あちこちに江戸庶民の生活の名残が生きている。江戸城、泉岳寺、湯島天神、上野、吉原、浅草寺…。江戸に所縁深い名所・旧跡を訪ね、東京に現在も息づく、江戸三百年、市民が培い残した気風や生活の余情を生き生きと、また美しく描き出す東京案内に格好の書。
目次
江戸城―東京で一番美しいところ
浅草寺界隈―庶民の町
上野のお山―忍ヶ岡と寛永寺
泉岳寺―四十七士の墓
初詣―向島界隈
近藤勇の墳墓―新選組の末路
佃大橋一帯―築地明石町と佃島
湯島の白梅―天神さまと聖堂
お七無残―小石川円乗寺の墓と鈴ヶ森の刑場
怪盗御用―本所回向院周辺〔ほか〕
著者等紹介
長谷章久[ハセアキヒサ]
1918年東京生まれ。1985年没。1947年東京大学大学院修了後、埼玉大学教授をへて放送大学教授に就任。日本風土文学会会長を務める
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