内容説明
ポスト・モダニズムはその内実がよく理解できるようになるに従って、文学にとっても思想にとっても反動的性格を持つものであることが見えてきた。この評論集一冊は、そういった文学と思想の潮流に対する対抗である…。「在日」の苦しみを深く表現した金鶴泳文学への共感に始まり、「二十世紀末の無神論」としてのポスト・モダニズムから、昭和と天皇制の問題をも考察。竹田思想の真髄を示す好著。
目次
1 苦しみの由来(苦しみの由来―金鶴泳を悼む;たたかいの義―桐山襲『パルチザン伝説』を読む ほか)
2 夢の外部(夢の外部―ポスト・モダンのために;文学という信憑について ほか)
3 問題としての昭和(問題としての昭和;“戦後理念”の行方;戦後批判の文脈―江藤淳と吉本隆明 ほか)
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