内容説明
平安末期の歴史の転換期にあって、源氏と平家の明暗を分けたものは何か。本書は保元・平治の乱から富士川の戦いを経て一ノ谷・屋島・壇ノ浦の合戦に至る平氏一門の栄華と滅亡、そして頼朝の挙兵と鎌倉幕府成立までを詳細に解説。また後白河法皇、平清盛や木曽義仲、源義経など歴史を動かした人物像を生き生きと描き、緻密な史料分析で『平家物語』の虚構も指摘。
目次
第1章 坂東の風雲
第2章 平氏全盛への道
第3章 平氏と文化
第4章 みちのくへの旅
第5章 源氏の旗あげ
第6章 源平合戦絵巻
第7章 頼朝の制覇
第8章 鎌倉幕府
第9章 乱世を生きる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
36
【中世11】「鎌倉殿の13人」のおかげで、ついこの時代の本を何冊か読んでしまい気になったのが元木泰雄だ。どうやらこの時代の第一人者らしく、読んでみても緻密でもっともらしく、かつ圧倒的で判ったつもりになる。しかしもっばら政治史のみを語りディティールに振り回される気もする。もしかしたら京大の学風なのかしらと、念のため一世代前の中世政治史の京大歴史学者の本書を読んでみた。初刊は1969年だ。(両者が師弟関係にあるのかは知らない)。びっくりしたのは、元木が批判していた「源頼朝以前の東国武士の統合(東国独立↓2022/03/17
Koji
1
割と本格的に書かれているけど、読みやすくて良かった。 ちょっとだけ内容が古いという部分はあった。2024/03/29
ヒロ@わんこ
0
平家は、貴族になり武弱になったわけではない。頼朝が初めて坂東武者をまとめたわけでもない。学校で習った歴史など、大まか過ぎる。全体をとらえるにしても、勉強すれば、オイオイって考えること思う事多々。2012/08/21
ともあきほ
0
平家物語としては分かりましたが、読みづらい。歴史小悦として読みたい 2004/12/09
wasuregai
0
平安末期〜鎌倉初期の通史が分かりやすく描かれている。2011/06/17