講談社学術文庫<br> 近代日本精神史論

講談社学術文庫
近代日本精神史論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 339p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592469
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

内容説明

未開ならぬ半開の日本を文明段階に早急に導くことを使命とした福沢諭吉。国際社会は文明の進歩ではなく力の闘争が展開される場で、日本の地位をいかに向上させるかを課題とした徳富蘇峰。これら代表的思想家の言説を中心に、明治、大正、昭和の思潮を解説。英雄崇拝的心情を培った明治、快楽主義の「耽溺青年」を生んだ大正、「近代の超克」が強調された昭和の「近代日本精神史」を辿る文庫オリジナル。

目次

第1部 明治・大正・昭和の思潮(近代日本の時間体験;「企業者」観念の発見と日本の伝統;「英雄」の時代とその終焉;「思想」への不信から「言葉」への信頼へ)
第2部 歴史の中の思想家(福地桜痴と明治維新;徳富蘇峰とジャーナリズム;中江兆民とフランス革命)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

2
幕末~明治を中心に近代日本における時間感覚、企業、英雄、思想といった概念を考察する。重いネタなので再度読み込みたい。特に最初の時間についてはハイデガーあたりと格闘してから2015/01/27

R

1
福沢諭吉や徳富蘇峰,中江兆民など時代を先取りし,多くの人々の指針となった思想家が排出されたのは,それだけ知識人と一般の人々の知的能力の格差が大きかったから。オピニオンリーダーたちは多くの人々を導く必要があったし,多くの人々は確固とした意見に導かれる必要があった。現代では教育も普及し,メディアも多様化し,多様な意見交換が容易な時代であるので‟国民的思想家”のような時代を代表する思想家は出てきにくいのではないかな。また国家が大きな目標に向かって突き進んでいくというようなこともやりにくい。2019/01/02

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0
幕藩体制から立憲君主制へ一気に移行していく時代、人々はどんなことを考えていたのか気になる。2011/05/21

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